最終更新: 2022年1月23日


BELONGをご覧の皆さん、ご無沙汰しております。国内の気になるインディバンドをご紹介する本コーナー、にも関わらずバンドを紹介するのが実は第4回目以来の5回ぶりという事態になっておりました。今回は東京を中心に活動する5人組ロックンロールバンド、”GABA”を紹介させて下さい。

マンチェスター訛りを土産に帰国したKoji Mをフロントマンに据えた4ピースの形態で、昨年わたしもビデオを1本撮影しましたが、一聴して分かる粗野にしてグラマラス、決して外すことない彼の歌唱は、ロックンローラーや平和活動家としてのイメージが先行しがちなジョン・レノンの”シンガー”としての側面を色濃く想起させることでしょう。

その右手に立つ殺気に満ちたリードギタリスト、Noel N(ノエル!と驚きのあなた、これはステージネームではなく本名とのことです。例の兄貴にあやかり、というわけではなく、彼のご両親が敬虔なクリスチャンなのだそうです。)もまた、ガレージロックのマナーで彩りを添え、正に硬軟両極といったイメージのリズム隊によって、ギスギスしたところのない、かと言って軟派なパーティバンドになりすぎることのない、期待感と幾ばくかのスリルを伴う、まさしくダンスフロアに向けられた音楽と言えそうです。

昨年の夏よりボーカリストの実弟であるReiji Mも英リーズから帰還、結成当初の形であったツインギターを擁した5ピースに戻して再加速中の中、先日その新しいビデオも撮影が終了し、恐らく本稿が印刷される頃には公開されているのではないかと思っています。

The fin.Ykiki Beatといった、最早洋楽や邦楽を垣根を越え、逆にインターネーションを牽引していきかねないようなバンドたちのラインに彼らも並び得るはずです。ひょっとすると、ある種のいなたさが古めかしく思わせることがあるかもしれませんが、そこはそれ、流行に左右されないタイムレスな魅力が彼らの大きな武器であると考えています。

【Writer】

加藤マニ(manifilms)
1985年東京生まれ。インディーズ、メジャーを問わずミュージックビデオ等の映像制作、広告デザインやウェブデザインによって口を糊する他、ロックバンドPILLS EMPIREおよびLowtideのキーボード兼にぎやかし担当、及びDJやVJ、レビューやエッセイ執筆等のオファーは来るもの拒まず、インディ精神を忘れない、立派な大人を目指して自活中。

【Live Event】BELONG Magazine Presents “Make It Scene Vol.1”

イベントフライヤー(640)

2015.05.23 (sat)@LIVE SPACE CONPASS (心斎橋コンパス)
Live:DENIMS/The Foglands/NOWEARMAN/THE PINBALLS

【Present】
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