最終更新: 2020年5月16日

Radiohead-BurntheWitch3
Radiohead – Burn The Witch(yabori)
前々からリリースの噂が絶えないRadioheadがいよいよ動き出した。先日SNSから全ての情報を削除し(これが宣伝になっているのがスゴイ)、バンドのInstagramに謎の映像が2つアップされた。1つは鳥のさえずり。もう一つが今回取り上げる問題の映像だ。噂ではこれが新曲の「Burn The Witch(?)」だと言われているそうだが、バンドからの公式発表ではない。映像はものすごく意味深な人形劇とオーケストラ調の曲が印象的である。
と書いていた今さっき、完成されたMVがアップされた。やはり曲名は「Burn The Witch」だったようで例の映像はMVの冒頭と途中の部分のよう。可愛らしいパペットアニメーションにも関わらず、全く笑えないばかりかすさまじい社会風刺になっており、Radioheadの楽曲も不穏な空気感を上手く演出している。シンプルではあるものの遅れて入ってくるビートも斬新であり、今までのRadioheadにはなかった楽曲になっている所から想像するにバンドの創造性は決して枯れていないのではないか。

salu
SALU – Nipponia Nippon(桃井かおる子)
今話題のドラマ『ゆとりですがなにか?』。その中で主人公を演じる岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥にはある共通点があるのを、あなたはご存知だろうか?それは…3人とも1988年昭和63年生まれということだ。この3人と同じ年に生まれたのが、今回紹介する「Nipponia Nippon」を歌う(歌うと言ってもいいのか分からないが)、ラッパー・SALUである。1988年昭和63年生まれ、この世代を世間は【ゆとり第一世代】と呼ぶ。つまり、ゆとり教育なるものですくすく育った記念すべき第一号なのである。ゆとり世代に対する世間の風は厳しい。敬語ができない・周りと合わせる・怒られるとすぐ泣くetc…ゆとり世代には常にマイナスなイメージが付き物である。だが、SALUは違う。彼は考えている、そして憂いている。何をかって?私達が日々暮らす、この日本の将来をだ。ゆとり教育以前、それまでの義務教育を受けた最後の世代の私からしても、申し訳ないがゆとり世代には良いイメージがない。だからこそ、ゆとり第一世代の中にこんなにも自らの意見をしっかり主張できる人間がいたということに、その存在に驚いているのである。東京という大都会、様々な人が行き交うその街の中で、彼はこう歌う。「幸いにも君には僕がいる」。周りの人なんかお構い無しに、彼はこの言葉をたった一人のあなたに(そう、私に)歌う。いわゆるヒップホップ界隈のアーティストに、こんなことを言われるなんて思ってもいなかった。その手の輩が放つメッセージは、そのほとんどがきれい事ばかりだと思っていた。特にヒットチャートに入るようなS乃風やケツポリだのが歌う言葉は、どれも嘘臭く聴こえてならなかった。しかし、SALUは違った。彼はリスナーと一対一で向き合っているのだ。私にはそれが分かる。この曲を聴けばあなたにも分かるはずだ。彼の言葉が届くはずだ。それはまるで昔ながらの懐かしい、優しくてあっさりとした味が五臓六腑に染み渡る醤油ラーメンのようだ。そう、お母さんが作るサッポロ一番(もしくはチャルメラ)だ!!「Nipponia Nippon」、朱鷺が羽ばたいて私達に届けてくれたのは暖かいラーメンだ!!ありがとう、お母さん!!!…?いや、違う。SALU(笑)。

Holy-Ghost
Holy Ghost! – Crime Cutz (Neon Indian vs Holy Ghost! Remix)  (木ノ下トモ)
5月の初夏を感じるこの季節に、不似合いな気もする爽やかさとは無縁?なNeon Indianにどっぷりはまり始めている今日この頃。NYのエレクトロ・デュオ、Holy Gohst!の新作EPから「Crime Cutz」のリミックスを彼が手掛けたと聞いてとびついちゃいました!
原曲は原曲でむっちゃスマートな音と異国感たっぷりの雰囲気がユニークでかっこいいんです。それをNeon Indianがリミックスするからさらに良くて、原曲とは違う楽しさを味わえます。もうすっかり、Neon Indian色。完全に彼の世界になっていてこれがまたかっこいい!彼の音楽は、ほんとにネオンのきらびやかな色の音になるのが不思議。こうなってくると、早く彼の新曲が聴きたくてたまらないです。今か今かとお待ちしております。

John-5-and-the-Creatures
John 5 and The Creatures – HERE’S TO THE CRAZY ONES(まりりん)
ゴールデンウィーク、どこも混んでるから家でゆっくり映画なんて人も多いのではないでしょうか。そんな時にぴったりな名作「猿の惑星」をなぜかトリビュートしたMVをご紹介。この曲はJohn5が今年発表予定のソロアルバム『Guitars, T!ts, and Monsters』に収録される「Here’s To The Crazy Ones」。John5は元マリリン・マンソン・バンド、今はロブ・ゾンビで活躍していて、ギタリストとして申し分ない技術がひたすら堪能出来る。一瞬溜めた後の音がめちゃくちゃかっこよくて、インスト曲はあまり好きではないのに何度もリピートしてしまった。ギター1本でこんなにいろんな音が出るんだなぁ。かっこよすぎて猿が全く気にならない。と思っていたら最後のシーンはまさかの見ざる、聞かざる、言わざる!日本人にはお馴染みだが、海外でも猿と言えば日光の三猿なのだろうか???

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