最終更新: 2022年8月28日

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BELONG Vol.13の表紙を飾った、never young beachの1年ぶりとなる2nd Album『fam fam』(ファムファム)が6月8日にリリースされる。今回はその新作より、「明るい未来」のMVが公開された。ディレクターは前作の「あまり行かない喫茶店で」に続き安井達郎氏が手掛けたとのこと。

昨年の5月にリリースしたデビューアルバム『YASHINOKI HOUSE』が各方面で賞賛を浴び、いまだロングセールスを続ける中、最高にごきげんな2ndアルバムがリリースされる。前作リリース以降、ライブでも定番となり音源化が待たれた「お別れの歌」、「Motel」、「Pink Jungle House」を収録。またボーカル安部の心境の変化が垣間見える名曲「fam fam」、「明るい未来」も見逃せない。映画のシリーズ3部作のような陽気で呑気でドラマチックな展開をみせる「なんもない日」、「雨が降れば」、「夢で逢えたら」。そして初のカバー作品として、ネバヤンがリスペクトする高田渡の代表曲でもある「自転車にのって」を収録した全9曲。極上のポップサウンドはそのままに前作以上にロックンロールし、地に足つけて等身大の歌詞をうたった今作は、いまの日本の音楽シーンに一石を投じるような重要な作品になり得る。いよいよ夏のイメージを超え、春夏秋冬いつどこで聴いても生活に寄り添うような気持ちのいい1枚に仕上がった。ひとりもいいけど家族や仲間と一緒に聴いてほしい最高なアルバムとなっている。ジャケットデザインは、前作『YASHINOKI HOUSE』の全てのアートワークを手掛けた京都在住のイラストレーター”オオニシアキオ”氏がタイトルロゴを担当。レコーディングでは、エンジニアとして前作に続きYogee New Waves、ペトロールズ、踊ってばかりの国、髭などを手掛けるhmcの池田洋が、そしてテックサポートには、ギターに林宏敏(踊ってばかりの国)、ドラムに佐藤謙介(髭, ex.踊ってばかりの国)を迎え制作。

※【fam】 [ファム] スラング英語の意味(血縁の家族・堅い絆で結ばれた仲間)

never young beachの安部勇磨くんと初めて会った喫茶店での取材で、彼が「食べていいですか?」と言って注文したサンドイッチを本当にうまそうにむしゃむしゃと食べていたのを思い出す。その食べっぷりには気取ったところが本当にまったくなくて、なかば呆れながら笑って話を続けた。彼がしゃべってくれる音楽のこと、バンドのこと、毎日のこと、これまでのこと、これからのことと、今サンドイッチを食べてるって幸せが同一線上にあった。そんな人間が作る音楽はきっと信頼が置けるものだ。人を自然に笑わすかわいさ。“ネバヤン”とまるで友達みたいにだれかに紹介したくなる人なつこさ。自分で自分の直感を信じられるやんちゃさ。ロックンロールもブラックミュージックも歌謡曲も広く見ればぜんぶ音楽だし、シティも地元も海も山も広く見ればどこも日本でしょ、って言える、めちゃめちゃ良い意味でのぼんくらな肝っ玉。圧倒的な本数のライヴで磨かれたバンドのコンビネーションと、“(加山)雄三力”をさらに増した歌と言葉とメロディ。そのすべてが、ロマンチックと間抜けの間に確かに存在する未来に通じる開放感を素手でつかんで、街角に解き放つ。そんな“ネバヤン”から、早くもセカンド・アルバム『fam fam』が届いた。2015年から16年へと年を越した直後のライヴ(1月1日深夜、渋谷WWW)でもひときわ明るく光ってた「明るい未来」、そして「お別れの歌」「Motel」と、ライヴでもとっくにハイライトになってる曲がずらっと並んで、ファースト『YASHINOKI HOUSE』アナログ盤に追加収録されていた「Pink Jungle House」もめでたく収録。新曲もいい。道ばたでああだこうだとだべってるような親密さは相変わらずだけど、バンドの充実はもっともっと前のめりな気分を呼び込んでる。高田渡の「自転車にのって」カヴァーも堂々&ひょうひょうとしてて頼もしい。あれ、もしかして、ネバヤンってもはや高田渡の孫世代だったっけ?でも、この感じ、懐かしいって思い出すヒマもないくらい、あたらしくってドキドキするんだ。 text by 松永良平(リズム&ペンシル)

【Release】
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『fam fam』
発売日:2016 年6月8日 (wed)
価格:¥2,300(税抜価格)
品番:ROMAN-005
JAN:4522197122595
発売元:Roman Label / BAYON PRODUCTION
販売元:PCI MUSIC
収録曲:
1. Pink Jungle House
2. Motel
3. 自転車にのって
4. fam fam
5. なんもない日
6. 雨が降れば
7. 夢で逢えたら
8. 明るい未来
9. お別れの歌

またデビューアルバム『YASHINOKI HOUSE』が、遂にカセットテープでのリリースが決定!新曲「Pink Jungle House」を追加収録し、リマスタリング、曲順を再構築したアナログエディションからのマスター音源を使用した数量限定盤となっている。若手インディーズバンドの作品でCD、アナログ、カセットが次々とリリースされるのは異例の事で、それだけこの作品が各フォーマットに形を変えても、そのサウンドは色褪せないエバーグリーンな輝きを放つ名盤である事を証明している。

【Release】
cassette tape『YASHINOKI HOUSE』
発売日:2016年4月16日(土)
価格:¥1800(税抜価格)
品番:HRCT-001
発売元:HMV record shop / Roman Label / Bayon Production
※数量限定

《収録曲》
SIDE A
01. どうでもいいけど
02. ちょっと待ってよ
03. あまり行かない喫茶店で
04. 散歩日和に布団がぱたぱたと
05. 無線機

SIDE B
01. Pink Jungle House
02. 夏がそうさせた
03. どんな感じ?
04. 駅で待つ
05. chill morning

【Profile】
ネバーヤングビーチ。2014年春に、安部と松島の宅録ユニットとして活動開始。暑さで伸びきったカセットテープから再生されたような奇特なインディ・サイケ・ポップ『HOUSE MUSICS』をダンボール仕様のジャケットで100枚限定で発売。ライブもせずに口コミで瞬く間に話題となり、ココナッツディスクなど一部店頭のみで販売し即完売。2014年9月に阿南、巽、鈴木が加入し、現体制の5人組になる。9月に初ライブにして自主企画《Fight Club》を開催。2015年5月に1stアルバム『YASHINOKI HOUSE』をリリースしロングセラーとなり2015年上半期の『CDショップ大賞』ノミネート作品に選ばれる。7月末にFUJI ROCK FESTIVAL’15に出演。土着的な日本の歌のDNAをしっかりと残しながら、どこか海外の海と山が見えるような匂いを感じさせる。そしたら誰かが言った…「西海岸のはっぴいえんど」と。2016年1月には『YOSHINOKI HOUSE』のアナログ12inch盤がリリースされる。

【『fam fam』TOUR】
『fam fam』Release Party ONE MAN!!
会場:東京 渋谷WWW
日程:2016年7月9日 (土)
時間:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:前売 3,000円(1D別)
出演:never young beach ONEMAN SHOW!!
チケット:詳細後日
INFO:エイティーフィールド 03-5712-5227
http://www-shibuya.jp/index.html

『fam fam』Release TOUR OSAKA
会場:大阪 AKASO
日程:2016年7月15日 (金)
時間:OPEN 19:00 / START 19:30
料金:前売 3,000円(1D別)
出演:never young beach / and more…
チケット:詳細後日
INFO:SMASH WEST 06-6535-5569

『fam fam』Release TOUR NAGOYA
会場:名古屋 TOKUZO
日程:2016年7月16日 (土)
時間:OPEN 18:30 / START 19:00
料金:前売 3,000円(1D別)
出演:never young beach / and more…
チケット:詳細後日
INFO:JAILHOUSE 052-936-6041

オフィシャル先行
URL:http://w.pia.jp/t/neveryoungbeach/
受付期間:4/7(木)12:00~4/17(日)23:59

一般発売 :5/7(土)10:00

【Live】
2016年7月10日 (日)
OUR FAVORITE THINGS 2016
会場:岐阜 各務原 河川環境楽園
出演:OGRE YOU ASSHOLE / Yogee New Waves / 髭 / Suchmos / HALFBY / ORLAND / deadbundy

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