先日、7年ぶりとなる新作アルバム『The New Abnormal』を2020年4月にリリースすることが発表されたThe Strokes(ザ・ストロークス)。

そして、収録曲である新曲「At The Door」と「Bad Decisions」がMVとともに公開。

バンドを知るものは上記2曲視聴し、戸惑ってしまったのではないだろうか?

これまでのバンド像を打ち砕く「At The Door」と従来の延長線上にある「Bad Decisions」。

今こうして記事を書いている私もそうだ。

正直、今作がどんなアルバムになるのか予想する以前に先行曲をどう分別していいのかわからない。

そこで改めてThe Strokesというバンドが一体何者で、今までどんなアルバムをリリースしてきたのかをおさらいする。

そうすることで、この謎を少しでも解き明かしていきたいと思う。

The Strokes(ザ・ストロークス)とは

The Strokes_The New Abnormal
2000年代に巻き起こったムーブメント“ロックンロール・リバイバル”における中心バンドのひとつThe Strokes。

今と同じくヒップ・ホップとR&Bが活躍する時代にThe White StripesやThe Libertinesともに死にかけであったロックを救った功績は計り知れない。

そんな彼らはNYで結成されたロック・バンド。

メンバーはジュリアン・カサブランカス(Vo.)、ニック・ヴァレンシ(Gt.)、アルバート・ハモンドJr. (Gt.)、ニコライ・フレイチュア(Ba.)、ファブリジオ・モレッティ(Dr.)の5人からなる。

2002年には日本初来日公演を果たし、2003年と2011年にはサマソニに2006年にはフジロックへ出演。

どちらのフェスにおいてもヘッドライナーをつとめた。

デビューアルバム『Is This It』

the strokes is this it
彼らの音楽を語るうえで欠かすことができない『Is This It』。

UKの名門レーベル“ラフトレード”と契約を交わしたバンドの記念すべきデビューアルバムだ。

同作品は2001年リリースで、それから5年後にミリオンセールスを達成。

先述の“ロックンロール・リバイバル”のはじまりを告げるアルバムと位置付けられている。

ガツガツと攻撃的な印象が強かったガレージ・ロックを再解釈し、親しみやすい旋律をあわせることにより耳触りの良さを加えた。

「知ってたか? ガレージ・ロックってこんなに楽しいんだぜ?」というメッセージを感じることができる。

5thアルバム『Comedown Machine』

the strokes Comedown Machine
続いて2013年の5thアルバム『Comedown Machine』。アルバム作品としてはこれが直近のものである。

まず耳をひくのは、a-haの「Take On Me」か?とつっこみを入れたくなる「One Way Trigger」。シンセ全開のニューウェーブサウンドだ。

そしてアンビエントとチルウェイブの狭間でゆらめく妖しい「80’s Comedown Machine」。

全体的にエレクトロニックが幅を利かせた作品ではあるもののしっかりとロックンロールなギターリフも忘れていないのが何とも愛らしい。

新作アルバム『The New Abnormal』

the strokes The New Abnormal
彼らのアルバムにおいて対極にある2作を取り上げたのには理由がある。まずは以下を読んでみて欲しい。

前作からの流れを汲むと完全電子化、バンドサウンドからの脱却を図った「At The Door」は必然であったのかもしれない。

何度聴いても新次元の広がりを魅せた楽曲だ。それでもサウンド、歌、歌詞。どこを切り取っても悲哀に満ちた曲から“終幕”の2文字がよぎってしまう。

そして「At The Door」について、次回作について考えるうえで困窮を極める要因となった「Bad Decisions」についてだ。

まずはMVを視聴して観て欲しい。
デビュー当時の彼らがテレビ画面に映し出される。

それから1stアルバムで聴かせたように、いきいきとしたガレージ・ロックを披露する。

復活を示すものなのか、それとも懐古に浸っているのか。曲名も和訳すると“悪い決断”だ。

新機軸を打ち出した曲と原点回帰を図った曲、ふたつを先行曲に持ってきた。

楽曲のモードからこの2曲はそれぞれ『Is This It』と『Comedown Machine』のような位置づけだ。

もしかすると彼らは新旧どちらの曲もひとつの作品に詰め込むことで、真価を示そうとしているのかもしれない。

それが今回、デビューアルバムと1つ前のアルバムを取り上げた理由だ。

「どちらのThe Strokesが好きか?」を問い掛けられているように思えてしょうがない。

しかし、残念ながらその答えは4月まで持ち越しだ。

ひとつだけ言えることは、先行曲の選曲は間違っていなかった。何故なら、今から新作アルバムを聴きたくてしょうがなくなってしまっているからだ。

アルバムリリース

6thアルバム『The New Abnormal』

The New Abnormal
The New Abnormal

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Cult Records/RCA Records (2020-04-10)

フォーマット:CD
収録曲:
01. The Adults Are Talking
02.Selfless
03.Brooklyn Bridge To Chorus
04.Bad Decisions
05.Eternal Summer
06.At The Door
07.Why Are Sunday’s So Depressing
08.Not The Same Anymore
09.Ode To The Mets

The New Abnormal [12 inch Analog]
Rca (2020-04-10)
売り上げランキング: 8,209

フォーマット:LP Record
収録曲:
A面
01. The Adults Are Talking
02.Selfless
03.Brooklyn Bridge To Chorus
04.Bad Decisions
05.Eternal Summer

B面
01. At The Door
02. Why Are Sunday’s So Depressing
03. Not The Same Anymore
04. Ode To The Mets

5thアルバム『Comedown Machine』

Comedown Machine [Analog]
Comedown Machine [Analog]

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Strokes
RCA (2013-03-26)
売り上げランキング: 250,502

収録曲:
01. Tap Out
02. All The Time
03. One Way Trigger
04. Welcome To Japan
05. 80’s Comedown Machine
06. 50/50
07. Slow Animals
08. Partners In Crime
09. Chances
10. Happy Ending
11. Call It Fate, Call It Karma

4thアルバム『Angles』

Angles [12 inch Analog]
Angles [12 inch Analog]

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Strokes
RCA (2011-03-22)
売り上げランキング: 534,841

収録曲:
01.Machu Picchu
02.Under Cover of Darkness
03.Two Kinds of Happiness
04.You’re So Right
05.Taken For a Fool
06.Games
07.Call Me Back
08.Gratisfaction
09.Metabolism
10.Life is Simple In the Moonlight

3rdアルバム『First Impressions of Earth』

First Impressions of Earth -Coloured- [Analog]
First.. -Coloured- [Analog]

posted with amazlet at 20.02.26
Strokes
RCA (2020-02-07)
売り上げランキング: 42,097

収録曲:
01.You Only Live Once
02.Juicebox
03.Heart In A Cage
04.Razorblade
05.On The Other Side
06.Vision Of Division
07.Ask Me Anything
08.Electricityscape
09.Killing Lies
10.Fear Of Sleep
11.15 Minutes
12.Ize Of The World
13.Evening Sun
14.Red Light

2ndアルバム『Room on Fire』

Room on Fire -Coloured- [Analog]
Strokes
RCA (2020-02-07)
売り上げランキング: 61,645

収録曲:
01.What Ever Happened?
02.Reptilia
03.Automatic Stop
04.12:51
05.You Talk Way Too Much
06.Between Love & Hate
07.Meet Me in the Bathroom
08.Under Control
09.The Way It Is
10.The End Has No End
11.I Can’t Win

1stアルバム『Is This It』

Is This It -Coloured- [Analog]
Strokes
RCA (2020-02-07)
売り上げランキング: 3,459

収録曲:
01.Is This It
02.The Modern Age
03.Soma
04.Barely Legal
05.Someday
06.Alone, Together
07.Last Nite
08.Hard To Explain
09.New York City Cops
10.Trying Your Luck
11.Take It Or Leave It

The Strokes(ザ・ストロークス)プロフィール

The Strokes_The New Abnormal
1999年、アメリカ・ニューヨークで結成したロック・バンド。メンバーはジュリアン・カサブランカス(Vo.)、ニック・ヴァレンシ(Gt.)、アルバート・ハモンドJr.(Gt.)、ニコライ・フレイチュア(Ba.)、ファブリジオ・モレッティ(Dr.)の5人。デビュー当時から破格の注目を浴びる中、2001年に『Is This It』でアルバム・デビュー。ガレージロック・リバイバルの騎手として、2000年代から今日まで他の追随を許さないサウンドを第一線で活躍。日本でもフジロック、サマーソニックでヘッドライナーを務めるなど人気は高い。2020年4月、各国のフェスのヘッドライナーに抜擢される中、7年ぶりとなる待望の6thアルバム『The New Abnormal』をリリース。
HP:https://www.thestrokes.com/

Youtube

The Strokes – At The Door(最新アルバム『The New Abnormal』収録)

The Strokes – Bad Decisions(最新アルバム『The New Abnormal』収録)

The Strokes – Someday(1stアルバム『Is This It』収録)

The Strokes – Reptilia(2ndアルバム『Room on Fire』収録)

The Strokes – You Only Live Once(3rdアルバム『First Impressions of Earth』収録)

ライター:滝田優樹
滝田優樹
北海道苫小牧市出身のフリーライター。音楽メディアでの編集・営業を経て、現在はレコードショップで働きながら執筆活動中。猫と映画観賞、読書を好む。小松菜奈とカレー&ビリヤニ探訪はライフスタイル。
Twitter:@takita_funky

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