最終更新: 2024年2月18日

ニューヨーク発のオルタナティブ・ロックバンド、DIIV(ダイヴ)。

彼らの音楽は、シューゲイザーとグランジの融合で、ドリーミーでノイジーなギターサウンドと、エモーショナルで赤裸々な歌詞が魅力だ。

しかし、彼らのキャリアは、薬物依存などの問題にも苦しめられてきた。

そんな彼らが、現代社会の崩壊と人間の感情をテーマにした4枚目のアルバム『Frog in Boiling Water』を発表した。

このアルバムは、彼らの音楽的な進化と挑戦の結晶であり、必聴の作品である。

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DIIVとは


DIIV(ダイヴ)は、ニューヨーク出身のザカリー・コール・スミスが中心となって結成されたオルタナティブ・ロックバンドだ。

彼らの音楽は、シューゲイザーとグランジという二つのジャンルの要素を取り入れており、ドリーミーでノイジーなギターサウンドと、エモーショナルで赤裸々な歌詞が特徴。

彼らは、2012年にデビューアルバム『Oshin』をリリースして以来、批評家やファンから高い評価を獲得。

しかし、彼らのキャリアは、スミスの薬物依存などの問題にも見舞われており、その苦悩が音楽にも反映されている。

2016年に2枚目のアルバム『Is the Is Are』を、2019年に3枚目のアルバム『Deceiver』をリリースし、それぞれに音楽的な進化と挑戦を見せた。

彼らは現在、4枚目のアルバム『Frog in Boiling Water』を発表し、新たなステージに立とうとしている。

Frog in Boiling Water


『Frog in Boiling Water』は、DIIV(ダイヴ)の4枚目のアルバムで、2024年5月にリリースされる予定だ。

このアルバムは、Beach HouseやYeah Yeah Yeahsなどを手掛けたプロデューサーのクリス・コーディと共同制作された。

このアルバムのテーマは、現代社会の崩壊と、それに対する人間の感情について問うたものとなっている。

アルバムタイトルは、“冷たい水の入った鍋に入れられたカエルは沸騰するまで逃げ出さない”という話に由来しており、それは末期資本主義と技術革新の下で人間が生きる苦しみを象徴している。

アルバムには、10曲が収録されており、その中には、音楽アルゴリズムからの逸脱を画策した奇妙なウェブサイトで先行公開された「Soul-net」や、最新シングルとなった「Brown Paper Bag」などがある。

これらの曲は、DIIVの特徴であるグランジとシューゲイザーのサウンドを継承しながらも、よりダークかつヘビーなものになった。

プレスリリースによると、本作の制作過程でバンドは崩壊しかけたという険しい道のりを辿って作られたもので、これまでのファンはもちろん、これから聞くリスナーも必聴の作品である。

DIIV – “Brown Paper Bag” (Official Visualizer)

Frog in Boiling Water リリース詳細


発売日: 2024年5月24日
収録曲:
1. In Amber
2. Brown Paper Bag 04:25
3. Raining On Your Pillow
4. Frog In Boiling Water
5. Everyone Out
6. Reflected
7. Somber The Drums
8. Little Birds
9. Soul-net
10. Fender On The Freeway
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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ライター:Tomohiro Yabe(yabori)
Tomohiro Yabe
BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻

これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。

過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。

それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。

現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。

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Twitter:@boriboriyabori