Penelope Islesを初めて聴いたとき、真っ先に頭に浮かんだ言葉は「ピュア(純粋)」だった。
けれどここで言う「ピュア」とは、無垢さや若々しさのことではない。
何物にも染まっていない、あるいは外部の影響を受けていないという意味でもない。
Penelope Islesの音楽では、キラキラとした煌めくサウンドがシューゲイザーの波のように押し寄せ、その下から胸を締めつけるような、どこか甘酸っぱいメロディが顔を覗かせる。
実験的とも言える彼らのサウンドだが、なぜか驚くほど自然にするりと心に入り込んでくるのだ。
それはきっと、彼らが「こういう音が好き」「このメロディに胸がときめく」といった、音楽を聴くときに私たちが抱く最もシンプルで本能的な感情そのものを音に変換しているからなのかもしれない。
格好つけたり、感情と距離を置いたりするのではなく、心が動いたその瞬間をただまっすぐに差し出してくれる。
だからこそ聴く側も、気づけば何の抵抗もなく、同じようなときめきを抱いてしまうのだ。
素直な心地よさと高揚感に向かって伸びやかに広がっていくそのサウンドの開かれた感覚こそが、私が彼らの音楽を「ピュア」と呼びたくなる理由なのかもしれない。
英国ブライトンを拠点とするPenelope Islesは、ジャックとリリーのウォルター兄妹が中心となって結成されたバンドだ。
ソロ活動の期間を経て、待望の3rdアルバム『3』のリリースを目前に控えたタイミングで、私はリリーに話を聞いた。
明瞭なアルバムタイトルに込められた意味、兄妹で音楽を作るということ、そして、いつか日本を訪れたらやってみたいことまで。
Penelope Islesの音楽そのもののように、自然体で気持ちの良い言葉を返してくれたリリー。
その回答から、彼女の愛すべき魅力的な人柄も感じてもらえたら嬉しい。
Penelope Islesインタビュー

アーティスト:リリー・ウォルター(Lily Wolter | Vo./Key.)
インタビュアー:わきき(Wakiki)
翻訳・編集・校正:BELONG Media / A-indie
バンドの成り立ち
Penelope Isles「I Loved you, Robert Pattinson」(Official Video)
-わきき:Penelope Islesという、どこか物語を感じさせるような素敵なバンド名は、どのようにして生まれたのでしょうか?
リリー:ありがとう!私たち(ウォルター兄妹)の母の名前がPenelopeで、私たちはマン島(Isle of Man / イギリスとアイルランドの間に位置する島)出身だから、その2つを組み合わせたんだよ。
-わきき:元々は別々に音楽活動をされていたウォルター兄妹ですが、初期メンバーの皆さんとPenelope Islesを結成することになった経緯を教えてください。
リリー:私は18歳のときに音楽を学ぶためにブライトンへ引っ越して、最初はオリジナルメンバーのベッキーとソウィーと一緒にバンドを始めたの。その時はKookie Louっていうバンド名だったんだ。1年後にジャックが引っ越してきて加入して、それでバンド名を新しくしたんだよ。
音楽的なルーツ
-わきき:皆さんが大好きで、楽曲制作にも影響を与えているアーティストや作品があれば教えてください。どんなところに影響を受けたのか、その理由もぜひお聞きしたいです。
リリー:私たちは同じものが好きで、育ってきた中でお互い同じようなものから影響を受けてきたの。母がThe Magic Numbers、The Thrills、Halを教えてくれて、この3組はPenelope Islesが生まれるきっかけになった、とても大きな影響を与えてくれたバンドなの。
それから、Deerhunter、Wilco、Pixiesも大好き!
The Magic Numbers「Which Way to Happy」
The Thrills「’Til The Tide Creeps In」
Hal「What A Lovely Dance」
兄妹で音楽をやるということ
-わきき:ウォルター兄妹を中心に結成されたPenelope Islesですが、兄妹で一緒に音楽をやっていて「兄妹で良かった」と思うこと、逆に「兄妹だからこそぶつかってしまう」と感じることはありますか?

リリー:私たちは家族だから、そりゃ大変なときは喧嘩もするよ。でもそのぶん、楽しい時間は何倍も何倍も価値のあるものになるの!
昔はもっとよく喧嘩してたんだ。6歳も年が離れてるからね。でも今は、ずっと対等な関係になったよ。一緒にツアーを回る中で、本当にたくさんのことを学んだんだ。










