柔らかな歌声と重なり合うハーモニーのルーツ
June McDoom「Babe, You Light Me Up」(Official Video)
EP『June McDoom』収録
-わきき:柔らかく語りかけるような歌声と、その周囲を漂いながら重なり合うコーラスが、立体的なハーモニーを生み出していることも、ジューンさんの音楽の大きな魅力の一つだと思います。こうした現在の歌声や歌い方は、これまでどのような経験や変化を経て形づくられてきたのでしょうか?
ジューン:自分の歌声については、フォークの歌唱スタイルから多くの影響を受けています。ブリジット・セント・ジョンやヴァシュティ・バニヤンのような歌手たちです。彼女たちの多くは、柔らかい声で歌っていて、まるで語りかけるように感じられるところがとても好きなんです。
高校で歌い始めた頃にはジャズを学んでいて、それも私の歌い方を大きく形づくりました。好きなジャズ・シンガーは、ビリー・ホリデイとダイナ・ワシントンです。
曲をレコーディングするときは、自分の声を重ねてバック・コーラスを作ったり、楽器の代わりに自分の声でバックグラウンドのメロディーを歌ったりするのが好きです。私の声には息を多く含んだ響きがあるので、声を重ねると、とてもよく溶け合うと感じています。
デビューアルバム『Follow The Light』について

-わきき:アルバム『Follow The Light』を通して、ジューンさんが伝えたかったことや、描きたかったテーマについて教えてください。
ジューン:家族でも、友人でも、大切な場所でも、身の回りにある光に従って進むことを思い出せば、人生はシンプルで美しいものになり得る、ということを伝えたかったんです。
私自身、人生の困難に気を取られて、迷子になってしまう日がたくさんあります。それに、簡単なことのはずなのに、人生に光をもたらしてくれる身近なものを大切にすることを、私たちは忘れてしまうんです。
このアルバムは、私という人間を形づくってきたさまざまな影響が混ざり合ったもので、作品を通してそのすべてに敬意を表したいと思い、このプロジェクトに取り組みました。
フォークとダブ、ハープとリバーブ
-わきき:しっかりとした、時にレゲエを思わせるリズムの上を漂うような歌声、天上的なハープの音色や時折覗く電子音など、さまざまな音や要素が重なり合うことで、豊かな奥行きと空間を感じました。『Follow The Light』のサウンドを作る上で、特に意識していたことや、目指していた音の世界について教えてください。
ジューン:アルバムの制作を始めたときの一番の夢は、自分の好きなフォークとダブ、それぞれの要素を融合させる方法を見つけることでした。
制作を進める中で、どちらのジャンルにも一般的には使われない楽器を加えることが、両者をうまく結びつける面白い方法なのだと気づきました。
私は昔からハープとヴァイオリンが大好きでした。そうした楽器が生み出す夢のような質感に惹かれていたんです。また、さまざまなリバーブで遊ぶことにも夢中になり、それが意図せず、どこか夢の中にいるようなサウンドを生み出していったんです。










