最終更新: 2024年6月27日
yahyelの篠田ミルを音楽担当に、池貝峻が役者として出演する、古代ギリシャの哲学と現代のマイノリティポリティクスを融合させた革新的な舞台作品『饗宴/SYMPOSION』。
今作を機に篠田と池貝は初めて舞台に挑戦するのだが、彼らに白羽の矢を立てたのは美輪明宏からインスピレーションを受け、自らを”ロマンス”と名付けた演出家・橋本ロマンスである。
“劇場の中と外をどこまで地続きにできるか”という問いを追求し続けている、ロマンスに創作の原点から最新作の制作秘話まで詳しく伺い、創造の源泉に迫った。
なぜロマンスはyahyelのメンバーとともに、古代ギリシャの作品『饗宴』を現代に蘇らせたのだろうか?
目次
橋本ロマンス インタビュー
アーティスト:橋本ロマンス インタビュアー:Tomohiro Yabe(yabori)
-初めてのインタビューとなりますので、橋本ロマンスとして活動を始めたきっかけについて教えてください。記事では9歳の頃、ミュージカル『CATS』に影響を受けて、劇団に入ったそうですね。
橋本ロマンス:もともと動物が好きだったのですが、親が持っていた『CATS』のビデオを家で見て、人間がまるで動物のように動いているのを見て衝撃を受けました。初めて“人間の身体ってこんなこともできるんだ”と思って。9歳くらいの時だったと思います。自分も人間以外のものになってみたいという気持ちが芽生えました。その頃、小学校の同級生がミュージカルをやっていて、それがたまたま近所だったこともあり、ミュージカルの劇団に入りました。
-その時から既に身体表現に興味があったのですか?
身体表現というよりも、人間以外のものになりたいという欲求が強かったです。保育園のお昼寝の時間に1人で狼の真似をして遠吠えをしていたんですよ。先生に嫌がられましたけれど(笑)。私の身体への興味はそこから出発しているのだと思います。
-そうだったんですね(笑)。次に“橋本ロマンス”という名前について教えてください。美輪明宏さんに影響を受け、自ら名乗ったそうですね。なぜロマンスという名前にしようと思ったのでしょうか?
中学生までの3年間は絵に描いたような優等生でした。成績も良く、学級委員や生徒会長など、やれるものは全部やっていました。でも、そういう生き方に限界を感じ、人生を変えたいと思うようになったんです。そんな時に、美輪明宏さんの本で、“名前を変えると人生が変わっていく”と書いてあるのを読みました。高校に向かう電車の中で、“ドラマチックでロマンティックな人生を送るための名前は何だろう”と考えて、“ロマンス”という名前を思いついたんです。その日の高校のホームルームの時に“今日からロマンスと呼んでください”とみんなに言いました。それが受け入れられ、テストの答案用紙もロマンスの名で通っていましたね。
-その後はオーストラリアに1年間留学をしていたそうですね。オーストラリアではどのようなことをやっていたんですか?
オーストラリアでは基本的に羊を育てていました。やっぱり動物が好きだったから(笑)。留学するまで日本ではミュージカルを続けていて、それから離れるのは寂しかったのですが、オーストラリアでは言語の壁があるけれどダンスならできると思って、滞在先の近くにあったダンススタジオに通いました。そこでは、ミュージカルでは経験したことのなかったコンテンポラリーダンスなどを学びました。
-それらの経験を経て、2019年から作品を発表し、2021年にはコロナ禍の社会を映し出した『デビルダンス』という作品を上演することになりますが、ご自身の作品を作りたいと思ったいきさつやきっかけについて教えてください。
高校3年生ぐらいで進路を考えたとき、現代美術ができる学校に行きたいなと思ったんです。現代美術系の学校を受験し、最終的には多摩美術大学の身体表現の学科に行くことにしました。そこにも現代美術系の先生がいらして、必修科目もあったんです。作品を作ったところ、先生にも気に入ってもらえました。だから、私は身体表現の学科に籍をおきながらも、現代美術をやっていくんだと思っていたんですよね。
-なるほど。それが現代美術をやろうと思ったきっかけなんですね。
そうです。マテリアルリサーチといって、どのような素材を使ったら面白いのかをリサーチしていく中で、結局のところ身体が一番面白いのではないかと思い返したんです。自分の身体というものを再発見して、今までとは別の視点から身体をもう1回素材として見つめ直そうと思い、改めてダンスを学び始めたんですよね。
-自分の身体の可能性に気づいたということですね。
そうですね。ダンスカンパニーに所属し、プレイヤーとしてのトレーニングをしていく中で、自分がやりたいのは人の振り付けをダンサーとして踊ることではなくて、作品を作ることだと気づいたんです。初めて自分で作品を作って発表したのは2019年のこと。その後すぐパンデミックになってしまって、上演できるかできないかどうかわからない状況で作ったのが『デビルダンス』でした。
橋本ロマンス「デビルダンス」Short Digest / Roma Hashimoto “Devil Dance”
-以前のインタビューでは、“自分の幸せが誰かの不幸のうえに立っているかもしれないっていう感覚がずっとある”と言っていたのが印象に残っています。また、“劇場の中と外をどこまで地続きできるか“がテーマだとも語っていますが、こう思われたきっかけがあれば教えてください。
パンデミックにより、社会をどう見るという点で大きな影響を受けたと思います。私の中で、社会への視点や政治への視点、自分がどの立場からそれを見ているのかということに、今まで以上に自覚的になったんですよね。パンデミックを経て、今まで無自覚に持っていた特権性や加害性、あるいは被害者性といったものがすごくクリアに見えてきた。そういった時に、私自身も何かしらの特権性を持っていて、もしかしたらばその“幸せ”は誰かの抑圧の上に成り立っているのではないか、と強く思うようになりました。
-自分の幸せが誰かの犠牲の上に成り立っていると。
“私はその場所から何ができるのか?”ということをものすごく考えた時期だったんです。そうした思いを作品に反映させたとしても、この作品が舞台の上に上がるとフィクションになってしまうこと、その危険性をものすごく疑問に感じていて。つまり、この作品はあくまで舞台の中だけで行われるフィクションで、劇場から観客が一歩外に出れば忘れ去られてしまうもの。観客から、“自分たちの生活とは無関係な娯楽”と思われてしまうと、作品を作る意味がないと思ったんです。作品を観る前と観た後で観客に変化が起こっていないと、やる意味はないと思う。そういう思いがあって当時そのように答えていたのだと思います。
橋本ロマンスのルーツアルバム
-私たちは音楽のルーツについてインタビューで伺っていますので、ロマンスさんに影響を与えた音楽アルバムについて伺いたいと思います。事前に教えて頂いたのはボブ・マーリーと共にThe Wailersを率いたピーター・トッシュ(Peter Tosh)『Equal Rights』と、パレスチナのヒップホップグループのDAM(Da Arab MCs)『Ben Haana Wa Maana』の2枚でした。これら2枚のどのような部分に影響を受けたかについても教えてください。
・Peter Tosh『Equal Rights』
今作っている作品の中で、様々な抑圧からの解放というメッセージも扱っているのですが、このタイミングで何か音楽を紹介するということ自体が私にとってはとても難しかったです。
なので、リクエストしていただいた趣旨からは逸れてしまうのですが、自分のルーツとなった音楽ではなく、今紹介したいアーティストを選びました。文化的なアプローチで人々の自由と解放を求めるこれらのアーティストの姿に、私自身もエンパワーされています。
舞台公演『饗宴/SYMPOSION』
-ここからは、舞台公演『饗宴/SYMPOSION』についてお伺いします。まずは本作のモチーフは、古代ギリシャの哲学者プラトンの『饗宴』だそうですね。プラトンが生きていた時代は、今から2400年前ですが、どうしてこれを選んだのでしょうか。
このプロジェクトの立ち上げで、取り組むテーマを何にしようかと考えた時に、『饗宴』という本を読んだことを思い出したんです。最初に読んだのは大学生の時だったと思うのですが、今読み直すと当時とはまったく違うことを感じるんです。
-当時とは違うことってどんなことを感じたんですか?
すごく違和感を覚えました。プラトンの『饗宴』では、古代アテネの知識人や特権階級のおじさんたちが集まって愛について熱弁を振るうのですが、それが気持ち悪くて。読み返して”なんじゃこれ”と思ったんです。
-その表現面白いですね(笑)。
偏った視点から愛について語っていて、ここで語られている愛なんてものは無意味だと思いました。しかも、その『饗宴』自体の評価に批判的な意見をあまり見たことがなくて。多くの人が素晴らしい対話編だと評価していることにも違和感を覚えました。久々に『饗宴』を読んだ時の自分の強烈な違和感と、それに対する批判的な視点がこの作品の出発点になっています。じゃあ愛を語る場を、“もし2024年の東京で開くとしたら、そこには誰がいるべきなのか?”、“そもそもそれが“愛を語るのに安全な場所なのか?”を連想し、パフォーマンスとして立ち上げたいと思ったんです。
-また、本作のもう一つのコンセプトに、“マイノリティ・ポリティクス”に焦点を当て、社会で見えないものとして扱われている人々に対して向けられたものだそうですね。どうして古代ギリシャと“マイノリティ・ポリティクス”を結びつけようと思ったのでしょうか。また、現代に通じると思った部分があれば教えてください。
“マイノリティ・ポリティクス”は私が常に意識しているテーマなのですが、『饗宴』を読んだ時の違和感も、それと対極にあるものだと感じたからです。プラトンの『饗宴』に出てくるキャラクターは、古代アテネの中でも強い権力を持った立場にいた人たち。その人たちが語る愛というものと、愛を語ることすら許されない人たちとは対極にあると思うんですよね。でも対極にあるからといってまったくの別物ではなく、繋がっているという構造なんです。『饗宴』への批判的視線を出発点として、マイノリティの立場にある人たちの姿を描くことへと繋がっていくのは、手法としてよいのではないかと思いました。
『饗宴/SYMPOSION』Teaser by Neo Sora
yahyelの篠田ミルが音楽担当として参加
-『饗宴/SYMPOSION』にはyahyelのメンバーが二人参加していますね。ロマンスさんはyahyelのことを知っていましたか?知っているとしたらどのようなきっかけで知ったのでしょうか。私がyahyelを知ったのは友達のSHIMIZUMASH(清水舞手)が「ID」のミュージックビデオに出ていたからなんです。
-あの「ID」で踊っていた方は友達だったんですね!
はい。初めて見て、かっこいいバンドだなと思ったんです。その後に『EASTEAST_』というアートイベントでラウンドテーブルトークがあって、yahyelの篠田ミルさんが司会をしていたんです。それを聞いて、凄い人だなと思いました。でも、私はその時ミルさんを司会の人としか認識しておらず、アーティストなのか、それとも研究者なのかな、なんて思いながらトークを聞いていました。話の内容からどうやらこの人は音楽をやっている人らしいということが分かってきて。こういう方に舞台の音楽をお願いしたいと思ったんです。音楽の方と仕事をしたことがほとんどなかったのですが、意識を持って言語化できる人がいるんだなと思いました。そのイベントの後にミルさんのことを調べてみたら、yahyelのメンバーだということが分かって。「ID」を演奏していたバンドのメンバーなんだと、そこで初めて繋がったんです。
yahyel – ID (MV)
-そうだったんですね。では今回、音楽を依頼するときに、まず最初に篠田さんに音楽を依頼し、その後で池貝さんが役者として出演することが決まったんですか?
いや、二人に関してはほぼ同時に決まりました。同じバンドのメンバーがバンドの外のプロジェクトで一緒になるっていうのが嫌だったり、やりにくかったりしないかという不安もありました。私は作品を作る上で音楽を使う時に気をつけていることがあるんですけど、BGMにしたくないんですよ。その曲も誰かの作品なわけじゃないですか。その作品が、その曲が生まれた時代の背景やそのアーティストが持っているコンセプトや文脈も丸ごと引き受けて、その作品の中に存在してもらいたいなって。そう思いながらこの公演のプランを考えていた時に、ミルさんのことが思い浮かび、お願いすることにしました。
-なるほど。池貝さんを選ばれたのはどういった理由からですか?
音楽を決めるタイミングでyahyelのライブに行ったんです。その時に演奏中の池貝さんの身体の動かし方を見て、すごく面白いなと思いました。身体を動かすのが好きな人なんだと感じて。でも同時に、ライブでの池貝さんの身体の動かし方の自由さやパワフルさというものは、ご自分の曲だからできることなんだろうなとも思いました。ご自分が書いた曲を歌っているから、声と身体の動かし方の出力が同じなのかなって。
-それは面白い見方ですね。声と身体の動かし方の出力が同じって感じ取れるのは、ロマンスさんならではの視点だと思います。
でも今回のようにご自身の曲ではなく、作品における自分の役割がほかにある時に、どういう風に身体が動いていくのだろうとすごく気になりました。そんな時に、過去のyahyelのインタビューを読んだんです。“この人たちは一体どういう考えを持っている人なんだろうか?”と思って。“BELONG”でのインタビューも含めて読めるものは全部読ませてもらったんです。
(参考記事:篠田ミルが語る #SaveOurSpace 、文化・芸術を守ることで繋がる私たちの未来)
(参考記事:yahyel(ヤイエル)、池貝が『Loves & Cults』に託した“狂信と愛”とは?)
-そうだったんですか!ありがとうございます。
インタビューを読んだ上で、ミルさんと池貝さんと対話をしてみたいと思ったんです。舞台に出てもらう話をした際、池貝さんには身体を動かす側として、一緒に作品を作っていただきたいとお願いしました。
舞台公演の楽しみ方
-なるほど。yahyelの二人が参加した理由がよくわかりました。このインタビューを読んでいる人たちには、私を含めて初めて舞台に行くことを考えている人たちも多くいると思います。一方で舞台をどのように楽しめば良いか分からない人も多くいると思うのですが、どのようにして楽しめば良いか教えてください。
私も正直そんなに劇場に行くのが得意じゃないんですよ。
-え、そうなんですか!?
シーンとしているのが苦手なんです。あと、私は退屈すると一瞬で寝るんですよ。作品を見ていて、ちょっとでもつまらないとすぐ寝たり、途中で帰ることもある。本当は、劇場という場所はそういうことをしても許される場所だということを知っておいてほしいです。ずっと見ていなきゃいけないという雰囲気が漂っているとは思うのですが、つまらなければ寝てもらってもいいと思うんです。だって、寝させるようなものをやっているのはこちらで、観客に責任はないから。だったらこっちが寝れないほど面白いものを作ればいいという話だと思うんです。だから観客にはリラックスして欲しいんです。舞台を観ることは、ある意味自由が奪われるようなイメージもあると思うのですが、振る舞いの自由さというのは常に観客側にあることを知っておいてほしいし、あまり緊張せずに来て欲しいと思いますね。
-それを聞くと初めて行く人も安心だと思います。
音楽で言うと、今回はミルさんが入っていることもあって作り方にはめちゃくちゃこだわって、普段私の作品では使用しないような機材も入れています。楽しみにしていて欲しいです。
-最後に『饗宴/SYMPOSION』をどんな人に見に来てほしいと思いますか?
舞台を見たことがない人、劇場に来たことがない人にこそぜひ観に来て欲しいと思っています。あとは自分に今、何らかのマイノリティの属性があって、生活していて生きづらいと思っている人やこの世界に対して怒りを感じている人、孤独を感じている人にもいらして欲しいです。
饗宴/SYMPOSION 公演詳細
【公演名】『饗宴/SYMPOSION』
【演出・振付】橋本ロマンス
【音楽】篠田ミル
【出演】池貝峻、今村春陽、唐沢絵美里、Chikako Takemoto、田中真夏、野坂弘、湯浅永麻
【リハーサルアンダースタディ】神田初音ファレル
【スタッフ】
美術:牧野紗也子
照明:鳥海咲
音響:遠藤瑶子
映像:山田晋平
舞台監督:川上大二郎、湯山千景
プロダクション・マネージャー:木村光晴
【公演日程】
- 2024年7月3日(水)19:30
- 2024年7月4日(木)19:30
- 2024年7月5日(金)19:30
- 2024年7月6日(土)14:00、18:30
- 2024年7月7日(日)14:00
【会場】世田谷パブリックシアター
【チケット料金(全席指定・税込)】
一般6,500円
ペア12,000円(前売のみ)
高校生以下2,000円(当日要証明書提示)
※ほか各種会員割引あり
【一般発売日】2024年5月12日(日)
【チケット取扱】
世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL03-5432-1515 (電話・窓口 10:00-19:00)
世田谷パブリックシアターオンラインチケット http://setagaya-pt.jp/(要事前登録・24時間受付)
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【お問合せ】 世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10:00-19:00)
【主催】 公益財団法人せたがや文化財団
【企画制作】 世田谷パブリックシアター
【後援】 世田谷区
橋本ロマンスプロフィール
“演出家、振付家、キュレーター。マイノリティ・ポリティクスを主題とし、コンセプチュアルな手法を用いながらも、ポップやストリートカルチャーの要素を取り込み、同時代性の高いパフォーマンス作品を創作するアーティスト。『サイクロン・クロニクル』にて横浜ダンスコレクション2020 最優秀賞新人振付家賞受賞。近作に、『Pan』(21、23年)、『デビルダンス』(21年)、『江丹愚馬』(21年)など。高橋一生一人芝居『2020』(22年、白井晃演出)では、ステージング・振付を担当し、ダンサーとしても出演した。SLOW CIRCUS ACADEMY2期 ゲストディレクター。DaBYレジデンスアーティスト。公益財団法人セゾン文化財団フェローⅠ(22~23年)、 フェローⅡ(24年〜)。”
ライター:Tomohiro Yabe(yabori)
BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻
これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。
過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。
それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。
現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。
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Twitter:@boriboriyabori