最終更新: 2024年12月8日

読者の皆さんへ

プロジェクト開始から2週間が経過し、様々な反響とフィードバックをいただき、ありがとうございます。

本日は、プロジェクトの新展開と、編集長インタビューを通じた今後の展望についてお伝えいたします。

これまでのレンジタウン通信の振り返り

アリアとプニポン(クレジット:ImageFX)

私たちは11月25日から、AIキャラクターのアリア博士とプニポンを起用し、アーティスト発掘コラム“レンジタウン・ノート”、

毎週日曜の週間まとめメールマガジン“レンジタウン通信”、そして毎日のアリア博士のアーティストの紹介ツイートというSNS展開を柱とした“ジングル・ジャングル・レンジタウン”プロジェクトを開始しました。

新たなお知らせ

1. 有料コラム“音楽の余白に生きる~誰も教えてくれなかった、プロインディーの航海術~”開始

クレジット:image_fx_

インディーミュージックシーンのプロフェッショナルを目指す音楽家に向けて、バンド運営の実践的ノウハウやプロモーション戦略、

リリース計画などを体系的に解説する有料コラム“音楽の余白に生きる~誰も教えてくれなかった、プロインディーの航海術~”を月額500円(税込)で提供開始します。

記事は下記のURLから購読可能です。初回の記事は無料購読可能で、次回から記事の一部有料で購読可能になります。

・プロインディーとは、筆者の造語でレーベルから独立しながらも高い音楽性とプロ意識を持ち、自主的な活動を通じて独自のファン層を築くプロフェッショナルなインディーバンドのこと

・インディーバンド運営の実践的ノウハウやプロモーション、リリース戦略とメディア対応のガイドラインなどを解説する内容を予定

・記事の執筆者はBELONG Media/A-indieの編集長Tomohiro Yabeが担当

・BELONG Mediaのウェブサイトにページにて月額500円で公開

・記事は3日間お試し購読が可能

・購入するにはcodocのアカウント登録が必要(※XもしくはFacebookのアカウントでも登録可能 ※アカウント登録自体は無料)

・決済方法はクレジットカード決済のみ

「音楽の余白に生きる~誰も教えてくれなかった、プロインディーの航海術~」
記事はこちら

2. “レンジタウン・ノート”の第2回は東京のバンド、電球(denkyu)を紹介

電球(denkyu)
電球(denkyu)

アリア博士とプニポンによる音楽発掘コラム“レンジタウン・ノート”は、プロフィールが明らかにされていない新人アーティストを前述したアリア博士とプニポンが解説する内容です。

掲載予定のアーティストは随時、読者から募集し、必要に応じて直接取材で新人アーティストのプロフィールをアンケート形式で聞き出しながら、音楽的なルーツを深掘り解説し、魅力を掘り下げます。

第二回目として東京で活躍するインディーバンド、電球(denkyu)について紹介します。

レンジタウン・ノート第二回(電球)
電球の記事はこちら

3. 毎年恒例の年間ベストシングル記事は1月上旬に公開予定

毎年恒例となった年間ベストシングルの企画を今年も年末に開催します。2024年の年間ベストシングルは1月上旬に掲載予定。これまでの年間ベストの記事は下記のURLから。

年間ベストシングルの記事はこちら

その他のお知らせ

レンジタウン通信(メールマガジン)配信中

BELONG Media/A-indieの一週間のまとめを毎週日曜日に配信する公式メールマガジン“レンジタウン通信”を新たに立ち上げました。

内容は、アリア博士とプニポンによるBELONGの今週分の新着記事紹介やプレイリストの更新について、新着情報のお知らせなどを配信します。

また、本日より登録受付を開始しており、これまでにBELONG Magazineを購読してくれた方については先行招待のメールをお送りしています。

メールマガジンの登録は下記の登録ファームからメールアドレスとお名前の入力をお願いします。

レンジタウン通信(メールマガジン)登録フォーム

SNSでの展開

レンジタウン・プロジェクトのSNSでは、アリア博士による”BELONG Recommend Songs”プレイリストで取り上げた楽曲やアーティストの紹介、インタビュー記事の告知、たまにプニポンによるジングルツイートなどを展開していきます。

プロジェクトのSNSは下記のURLより、フォローをお願いします。

プロジェクトのXはこちら

Spotifyプレイリスト:BELONG Recommend Songs

編集長インタビュー

ロゴ制作:ROMANTICSKYUPI(nakayama kazushige)

新しい音楽の楽しみ方や表現を模索する中で、私たちは“AI”や“キャラクター”という新たな手法を取り入れる挑戦を始めました。

しかし、こうした取り組みが突如始まったことで、「なぜAIを?」「どうしてキャラクターが?」と疑問や戸惑いを抱かれた方もいらっしゃるかもしれません。

このインタビューでは、新たなコンセプト“出会う音楽の解像度を上げる”にある背景と、AIやキャラクターを導入した理由について編集長自身が直接語りました。

読者の皆さんに、私たちの意図を少しでもご理解いただければ幸いです。

インタビュー:滝田(編集部ライター) 回答者:Tomohiro Yabe(編集長)

-新しいコンセプトは“出会う音楽の解像度を上げる”というものですが、どのような背景や理由でこのコンセプトを選ばれたのですか?
これまで活動を続けてきて思ったのがアーティスト自身のルーツや音楽に対する考え方を知ることで、同じ曲でも聴き方が変わると思ってて。作品に対する理解が深まると、違う視点で聴けるようになってくるというか。これまで掲げてきた“Roots Rock Media”ってコンセプトも“音楽の解像度を上げる”の手段の一つやと思ったし、これから新しく始めるAIを使用した取り組みも“解像度を上げる”手段の一つなんじゃないかなって。だから、ルーツとインタビュー、AIを使用するという手段を組み合わせて行き着く先が“出会う音楽の解像度を上げる”ということだと思ったからやな。

-AIというツールやAIキャラクターを導入することになった背景について教えてください。
そもそもAIを使おうと思ったのは、ChatGPTが話題になり始めた2023年1月から使い始めたんやけど、技術的に面白いものが出てきたなと思って。

-技術的に面白いとは具体的にどういうことですか?
“~というアーティストについて教えてください。”って入れると、具体的にどういうアーティストなのかという説明をしてくれたり、指定したテキストを書き換えてくれたり、今まで書いてきた自分たちの記事が新しい形で生まれ変わるという体験は今までになかったと思って。一方でChatGPTが出始めた当初は“日本の~というアーティストについて教えてください。”って入れると、明らかに間違った情報を出してくるような技術的な不確実さもあったけど、それは入力の仕方を工夫したり、今までやってきた編集と校正をやったりするとカバーできるなと。あとは設定を入れればキャラクターのように振る舞ってくれるもの面白くて。

-AIを使用したチャットボットというのもありますよね。
そう。それを自分たちでも作れないかなと思って一番最初に考えたのが某番組のように永遠の5歳の女の子が、AIアシスタントになって、今やっているような編集部内の対談に突っ込むことをイメージしてて(笑)。要は自分たちがやっていることに不協和音を起こす存在っていう設定をAIで作ってみようかなと思ったのがきっかけで。

-それを記事に導入しようと思ったきっかけは何ですか?
AIキャラクターが登場する記事を作ろうと思ったきっかけは先日、今までに取材したアーティストが出た舞台があって。舞台観劇は初めて見たんやけど、ものすごく面白い内容やって。でも、音楽とは少し関係があっても内容的には舞台ということもあって主催の方へのインタビューやニュース記事を出しても、これまでの読者からのリアクションがあまりにも少なくて。それでこれまでの読者に届いていないのでは?っていう感覚がずっとあった。内容としては面白かったし、音楽表現の可能性も感じるものなのに、舞台っていう自分たちが扱ってきていない分野の情報を発信する段階になると、自分たちの限界や影響力のなさを痛感して。あれからずっと、アーティストやレーベルの情報拡散に依存せずに影響力を持った音楽メディアであるためにはどうしたらいいのか?っていうことをずっと考えてて。

-そうだったんですね。
今回はたまたま舞台という内容だったけど、今までの読者からのリアクションが薄いというのは双方向のやりとりが上手くできていないっていうことと、自分たちの記事が気づいていない所でマニアックになり過ぎて読者が着いてこれていないのが原因かなと思って。それならAIという手段を使って、それらを解決できないかなって。

-AIキャラクターを使用して、読者との双方向のやりとりを実現し、分かりやすさも出そうということですか?
そういうこと。だからこの企画自体は2024年7月から始めて、今にいたるまで準備に時間がかかった。その間にAIを使って試行錯誤して、色んな人から意見をもらった結果、アリアとプニポンっていう音楽に詳しいキャラクター(アリア)が、音楽を全く知らないキャラクター(プニポン)に説明するという形が、親しみやすいし、詳しくない人にとってもインディーを聴く入口になるかなって。

-そういうことだったんですね。では最後に今後の展開について教えてください。
今後の展開なんやけど、まずは始めたばかりの音楽コラムと、メールマガジンの定期化、アリアの年間ベストの参加、ART-SCHOOL結成25周年企画を第一に考えてて。そこから先は各大学の軽音楽部と連携して、大学生が聴いている音楽と自分たちのおすすめの載せた“レンジタウン・プレイリスト”を2025年夏にスタートさせるつもり。このプレイリストは、若い世代がどんな音楽を聴いているのかをリアルに伝えることができると思うし、新しい音楽との出会いを広げるものにしたいと考えてて。それから技術的に可能かどうかは分からんのやけど、アイデアとしてあるのがVR技術を活用して、バーチャル空間での“レンジタウン・ミーティング”を開催する予定。これは、参加者がVRを通してAIキャラクター“プニポン”のアバターとなって、ネット上で交流するっていう内容を考えてて。要はVR上で、みんながプニポンになってオフ会をするっていう。このミーティングで、参加者同士が上下関係なく音楽について語り合ったり、意見を交換したりする場にして、もっと深く音楽を楽しんでもらいたいなって。こうした一つ一つの取り組みを通じて、“出会った音楽の解像度を上げる”というコンセプトを実現して、新しいリスナーに音楽を聴く楽しさをもっと知って欲しいと思う。新しいテクノロジーも積極的に活用しつつ、音楽の魅力をいろんな形で届けていこうと思ってる。

最後に

クレジット:pexels

このプロジェクト開始から2週間、様々な反響をいただき、手応えを感じています。

特に、コラムで取り上げたmozuのような音楽との新しい出会い方を求める若い世代に参加してもらったり、コメントをもらったことは、私たちにとって大きな支えとなりました。

今回発表した有料コラム“音楽の余白に生きる”や、2025年に向けた新たな展開は、日本におけるインディーミュージックを根付かせることへの取り組みだと考えています。

テクノロジーの進化と共に変化する音楽シーンにおいて、私たちはアーティストのルーツや音楽的影響、制作背景など多角的な視点から音楽を紹介し、“出会った音楽の解像度を上げる”という原点を忘れることなく、取り組みを続けていきます。

アリア博士とプニポンという異なる視点を持つAIキャラクターを通じて、より多くの方々にインディーミュージックの魅力を伝えていけることを願っています。

今後ともBELONG Media/A-indieと“ジングル・ジャングル・レンジタウン”プロジェクトをよろしくお願いいたします。

BELONG Media/A-indie編集長 Tomohiro Yabe

プロジェクトに関するQ&A

※“+”マークをクリックすると、Qに対するA(アンサー)を表示できます。
Q:プロジェクトの有料コンテンツはありますか?
A:はい。インディーミュージックシーンのプロフェッショナルを目指す音楽家向けに、月額500円(税込)の有料コラム”音楽の余白に生きる”をnoteにて提供しています。
Q:AIキャラクターはどのような役割を果たしていますか?
A:アリア博士は専門家の視点から、プニポンは初心者の視点から音楽の魅力を伝える役割を担っています。特にプニポンは読者と同じ目線で音楽を「発見」していく存在として機能しています。
Q:プロジェクトの更新頻度はどのようになっていますか?
A:”レンジタウン・ノート”の連載、毎週日曜の週間まとめメールマガジン”レンジタウン通信”、そして毎日のアリア博士のツイートを展開しています。
Q:読者参加型の企画はありますか?
A:はい。“レンジタウン・ノート”での掲載希望アーティスト(自薦・他薦問わず)や感想募集のような読者参加型の企画があります。

BELONG Media/A-indieについて

BELONG Media(ビロングメディア)は、2012年にスタートしたインディーミュージック専門の音楽メディアです。日本だけでなく、海外も含めた世界中のインディーミュージックを掲載しています。2021年、J-WAVEの「SONAR MUSIC」にゲスト出演。2022年、アジアに特化した英語版姉妹サイト「A-indie」を開設しました。

※“+”マークをクリックすると、アカウント一覧を表示できます。
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ライター:Tomohiro Yabe(yabori)
Tomohiro Yabe
BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻

これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。

過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。

それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。

現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。

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Twitter:@boriboriyabori