最終更新: 2015年1月24日


ザ・ゴー!チームの4年振りとなるニュー・アルバム『ザ・シーン・ビトウィーン』が完成。大ヒットした前作リリース後、メンバー各々のプロジェクトクトへの参加を通し、バンドのルーツである制作方法に戻って作り上げられた4枚目のアルバム。4年振りとなるこのアルバムは、過去の作品とは明らかに違っており、バンドのリーダー、イアン・パートンが全ての曲を自分自身で書き、プレイし、プロデュースしたバンドのルーツに戻った作品となっているとのこと。

『ザ・シーン・ビトウィーン』は”歌”のアルバムであり、ザ・ゴー!チームの”メロディ”の側を押し出した作品となった。「メロディとソングライティングによって動かされるアルバムを作りたかったんだ。キャッチーなものを作るのが最も難しいことだからね。ブリル・ビルディング(ニューヨークにある音楽事務所やスタジオが入ったビル。50~60年代、若くて優秀なライターが伝統的なポップスに敬意を払いながらもロックンロールの手法を取り入れ、大衆性の高い良質なポップスをここから量産)のフックを持ちながらも、VHSの持つグラグラしたフィーリングも浸透したアルバムをね」とイアンは語っている。

イアンは曲作りを始めるにあたり4つのルールを設けた。メロディは曲のガイドとなるようにした。サンプルは曲のベースではなく楽器のように扱った。ラジオのダイヤルを回すように曲のプロダクションはバラエティに溢れたものにした。ヴォーカルは彼が以前に聞いたことがなかった人を起用し、それぞれの曲に最もふさわしいヴォーカルをマッチさせるようにした(それはベッドルームのDIYアーティストの普及活動のようなもので、その中にはEmily Reo<アメリカ>、Samira Winter<ブラジル>、Atom<中国>、Casey Sowa<アメリカ>、Doreen Kirchner<アメリカ>、Glockabelle<フランス>やアフリカのゴスペルの聖歌隊、アトランタのヴォーカル・トリオ等も含まれている)。その結果、生まれた新作はインディペンデントでありながら、良質なポップアルバムとなった。

【リリース】
THE GO! TEAM『THE SCENE BETWEEN』
2015.3.18 ON SALE
■品番:OTCD-4297 ■価格:¥2,300+税

【プロフィール】
英ブライトンの6人組バンド。メンバーはIan Parton(イアン・パートン)、Chi Fukami Taylor(カイ・フカミ・テイラー)、Kaori Tsuchida(ツチダ・カオリ)、Jamie Bell(ジェイミー・ベル)、Ninja(ニンジャ)、Sam Dook(サム・ドゥーク)。2000年頃、イアン・パートンのソロ・プロジェクトとしてスタートする。2004年にデビュー・アルバム『Thunder, Lightning, Strike(サンダー・ライトニング・ストライク)』をリリース。アルバムはマーキュリー・プライズにもノミネートされ人気を獲得。同アルバム収録の「The Power Is On」は2006年のナイキ、「Get It Together」は2007年のAXE、「Feelgood by Numbers」は2010年の日産CUBEのCMソングにも使用された。2007年にはセカンド・アルバム『Proof Of Youth』をリリース。パブリック・エナミーのチャックDがラップで参加するなど話題となり、チャート的にも大きな成功をおさめた。また、2013年には同アルバム収録の「Titanic Vandalism」がDOCOMOのCMソングにも使用された。2011年にはサード・アルバム『Rolling Blackouts(ローリング・ブラックアウツ)』をリリース。バラエティ豊かな楽曲が収録され多彩なゲストヴォーカルを招いてレコーディングされた当作も大きな話題となった。その後、イアン・パートンはマンチェスターのサイケデリック・バンド、Whyte Horsesのアルバムに参加し、ももいろクローバーZの「労働讃歌」を作曲・編曲。サム・ドゥークはマイク・ワット(ミニットメン)とのプロジェクト、Cuzでアルバムをリリース。ニンジャはソロ活動を行う等、メンバーは各々のプロジェクトクトに参加していた。

詳細はこちら