最終更新: 2015年2月18日

The Vinesのクレイグ・ニコルズとEmpire Of The Sunのニック・リトルモアのプロジェクト、White Shadowsが始動した。クレイグの声とメロディーのファンであったニックは一緒にレコーディングを行うことを長年にわたって望んでいたが、初めて会った日から数日で2人はレコーディングを開始した。「Give Up Give Out Give In」は彼らが発表する初めての楽曲で、ニックと彼の弟でオーストラリアのバンド、Peking DukやParachute Youthとも交流のあるサム(Sam)の共同プロデュース。同曲のオリジナルは2006年のThe Vinesのシングル「Don’t Listen To The Radio」のBサイドとしてレコーディングされたものだ。原曲と比較すると、どこかWashed Outを思わせるチル・ウェーブ風の楽曲は何度聴いても飽きのこない魅力があり、お互いのコラボレーションの相性の良さを物語っているようである。

【プロフィール】
クレイグ・ニコルズはオーストラリアのシドニー出身のロックバンド、ザ・ヴァインズのフロントマンだ。ザ・ヴァインズは1994年にクレイグを中心に結成。2002年にファースト・アルバム『Highly Evolved』をリリースし大絶賛を獲得。バンドはRolling StoneやNMEなどの表紙を飾り、アルバムは全英5位、全豪3位、全米11位と大成功をおさめた。2004年にはセカンド・アルバム『Winning Days』をリリース。このアルバムも大成功をおさめるが、クレイグが病気を患っていることが判明。その後も病気と向き合いながら『Vision Valley』(2006年)『Melodia』(2008年)『Future Primitive』(2011年)とアルバムをリリース。2014年には6枚目のアルバム『Wicked Nature』をリリースした。同じくオーストラリアのシドニー出身のニック・リトルモアはエンパイア・オブ・ザ・サン / プナウのメンバーとして知られる。エンパイア・オブ・ザ・サンは2008年にアルバム『Walking On A Dream』でデビュー。同アルバムは世界で100万枚以上のセールスを記録し、ARIAアワード(オーストラリアのグラミー賞)では「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を含む8部門を受賞。ブリット・アワードでは「ベスト・インターナショナルナル・アルバム」を含む2部門にノミネートされ、EDMシーンのパイオニア的作品として大きな評価を獲得した。また、2013年にはセカンド・アルバム『Ice On The Dune』をリリース。こちらも全米チャートの20位にランクインするなど大ヒットを記録した。一方、プナウは1999年アルバム『Sambanova』でデビュー。当アルバムはARIAアワードで「最優秀ダンス・アルバム」を受賞など大ヒットを記録。プナウはその後もアルバムのリリースを続け、エルトン・ジョンとコラボレートした2012年のリミックス・アルバム『Good Morning To The Night』は全英1位を獲得した。ホワイト・シャドウズはクレイグ・ニコルズとニック・リトルモアのプロジェクトで、ニックが長年にわたってクレイグの声とメロディーのファンであったことが契機となり始動した。クレイグとって初めてのザ・ヴァンズ以外のプロジェクトとなる。

詳細はこちら