最終更新: 2019年8月15日

D.A.N.(ダン)の3人が独自のスタイルを追究するアーティストへの“愛”と“偏愛”を語る

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アーティスト:櫻木大悟(Gt, Vo, Syn)、市川仁也(Ba)、川上輝(Dr) インタビュアー:yabori
前回のインタビューでWarpaintが好きだと言っていましたが、自分なりの好きなポイントを教えてください。
川上:まず、もちろん音楽性が素晴らしいというのはあります。彼女らの容姿なども。何よりも彼女たちの良さというのはエロさですね。サウンドに妖艶さがあるというか。音楽に対する意識や彼女らの佇まいも良くて。彼女たちにしかできない音を出していると思います。

-以前、D.A.N.とWarpaintは似ている部分があると言っていましたが、具体的にどういう部分が似ていると思いますか?
川上:精神的な部分なんですけど、音楽への向き合い方が似ているんじゃないかと思います。見た感じでしか分からないから、僕の勝手な判断なんですけど、英語が喋れたら仲良くなれるんじゃないかなと思います。

-櫻木さんは以前、Juana Molinaが好きだと言っていましたが、自分なりの好きなポイントを教えてください。
櫻木:前回インタビューした時はJuana Molinaをよく聴いていたんですけど、今よく聴いているものはあれから変わってて。今だとFloating Pointsやイギリスのダンスミュージックが好きですね。
川上:もちろんみんな、あの時から変わってますよ(笑)。

-そうですよね(笑)。それではFloating Pointsのどういった部分がお好きなのでしょうか。
櫻木:スピリチュアルな部分ですね。クラブミュージックの様式やマナーを踏まえつつ、スピリチュアルなジャズをやっているという印象を受けるし、ソウルやR&Bの素養を踏まえながら曲を作ってる。フレーズのズレ方や単なるループだけじゃないっていうトリックがいっぱいあるんだけど、曲がスッキリしててスタイリッシュで好きです。もの凄く賢い人がやっているんだなと思いますね。作品作りに対する価値観がかっこいい。

-他のアーティストもそういった側面が好きになることもありますか?
櫻木:シンプルで力強いものが好きですね。例えばブライアン・イーノもすごく複雑なことをやっていると思うんですけど、曲を聴くとサウンドが整理されててシンプルに感じる。サウンドにデザイン的な感覚があって好きですね。

-市川さんはThe Booksが好きだと言っていましたが、今では好きなアーティストは変わってきていますか?
市川:今でもThe Booksはずっと好きで聴きますね。音を聴いててサウンドスケープというか、風景が浮かんでくるっていうのが面白くて。ただ曲を聴いてるだけじゃなくて、それ以上に自分の解釈でストーリーを思い描けるっていう。
櫻木:The Booksは何のジャンルとは言えないというか、自分たちのスタイルがある。それはFloating PointsやWarpaintも同じですね。
川上:僕らはジャンルに左右されて聴いていないですね。

-それでは3人とも聴く音楽はその人独自のスタイルを持っているアーティストを共通して聴いているのでしょうか。
市川:そうですね。世間一般で言われているようなジャンルで括られていても、そのバンドにしか出せないような空気感やグルーヴがあるものが好きですね。
川上:単純に新しいものを作り出す人たちが好きです。新鮮さというか体験したことない事や、聴いた事のない音楽を聴きたいですね。

【Release:D.A.N.】
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12inch Vinyl『SSWB』
発売日:2017.3.15(wed)
価格:¥1,800+TAX
品番:SSWB-004
発売元:SSWB / BAYON PRODUCTION
収録曲:
SIDE A:SSWB
SIDE B:SSWB (AOKI takamasa Remix)