最終更新: 2020年12月6日

The 1975 (ザ・ナインティーンセヴンティファイヴ)は、音楽センスもさながらに、甘いルックスと高いファッションセンスで、

特に若者からの支持を得ているマンチェスター出身の4人組ポップ・ロックバンド。

サマソニ2019にも出演の決まっているThe 1975。

すでに知っている人は復習として、まだThe 1975について知らないという人はぜひライブを観る前の予習として読んで頂きたい。

The 1975とは


The 1975はマシュー・ヒーリー(Vo./Gt.)、アダム・ハン(Gt.)、ロス・マクドナルド(Ba.)、ジョージ・ダニエル(Dr.)の4人組。

彼らは同じ高校に通っていたメンバー4人で2002年に結成された。

バンド名の由来は、フロントマンであるマシューが読んだ『Fuzz Against Junk』というビート族(1950年~1960年ごろ米国社会に幻滅し、脱社会的放浪生活を送った若者たち)に関する小説の最後のページに書いてあった「1975年6月1日」から取られた。

The 1975というバンド名以前には“Talkhouse”、“The Slowdown”、“Bigsleep”、“Drive Like I Do”というバンド名を経て最終的にThe 1975になった。

『The 1975』

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2013年にデビューアルバムをUKのインディーレーベルであるDirty Hitと、ユニバーサルミュージックの傘下レーベルであるPolydor Recordsよりリリース。

Dirty Hitと言えば、ウルフ・アリス(Wolf Alice)やペール・ウェーヴス(Pale Waves)などが所属しているレーベルだ。

初期の頃はアルバムジャケットのデザインやアー写、ファッションを含め全てモノトーンなイメージで統一されていた。

ポップス、ロック、そしてエレクトロのバランスがとても良く、彼らの代表曲「Chocolate」で名を世界に知らしめた。

ちなみにこの曲はGalileo Galileiによって日本語でカバーされたことでも知られている。

『I Like It When You Sleep, for You Are So Beautiful Yet So Unaware of It』

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そしてセカンドアルバム『I Like It When You Sleep, for You Are So Beautiful Yet So Unaware of It』を2016年にリリース。

この頃からは以前のモノトーンのイメージを払拭し、ネオンピンクなジャケットを発表し、The 1975の新章がスタートした。

シングルカット曲の「Love Me」ではデヴィッド・ボウイの「Fame」を連想させるファンキーな一面を見せたりと、音楽面でもバンドとしての新たな試みを行った。

『A Brief Inquiry into Online Relationships』

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2018年にサードアルバム『A Brief Inquiry into Online Relationships』を同レーベルよりリリース。

そして4枚目となるアルバム『Notes on a Conditional Form』を2020年にリリース予定だ。

この3枚目と4枚目のアルバムは二部構成で、“Music For Cars期”と呼ばれ、元々サードアルバムは『Music For Cars』というタイトルで作っていたそうだ。

しかし楽曲制作中に曲を多く作りすぎてしまい1枚にまとまらなかったので、2枚に分けることとなった。

彼らはこのアルバムの時期、周期をまとめて“Music For Cars期”と呼んでいる。

サードEPのタイトルも『Music For Cars EP』だったので、何か接点があるのかも知れない。

プロデューサーの顔も

彼らは自身の音楽だけでなく、他のアーティストの作品にも参加している。

ロンドンを拠点に活動するSSW/プロデューサーのアンバー・ベインによるプロジェクト、ザ・ジャパニーズ・ハウス(The Japanese House)の初期EPでは、マシューとジョージがプロデューサーとして指揮を取るなどプロデュース側でも活動の幅を広げている。

そんな、ルックスだけでなく音楽的にも実力派な彼ら。

サマソニの見どころ

彼らの音楽のベースにあるのはポップスだが、ロックからエレクトロ、そしてファンクやダンス、ゴスペルまで変幻自在なアレンジにトライしながらも、その全てをThe 1975という箱に収めて自身の物にしてしまう実力が人気の理由だろう。

バンドサウンドの中に洗練されたスムースなエレクトロ感が共存しており、それに加え現在ではバンドにダンサーやコーラスも加わるなど、バンドとして表現の幅を広げ続けている。

UKを含むヨーロッパ、北米、アジアと世界ツアーで多忙な彼ら。

特にReading & Leeds Festivalなどの世界のビッグフェスにも出演予定で、日本ではサマソニでのライブが決まっている。

過去にも日本でのワンマンライブを成功させた実績を持つ彼らだけに、今回のライブの期待値はとても高い!

リリース

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収録曲:
01.The 1975/The 1975
02.Give Yourself A Try/ギヴ・ユアセルフ・ア・トライ
03.TOOTIMETOOTIMETOOTIME/トゥータイムトゥータイムトゥータイム
04.How To Draw / Petrichor/ハウ・トゥ・ドロー / ペトリコール
05.Love It If We Made It/ラヴ・イット・イフ・ウィ・メイド・イット
06.Be My Mistake/ビー・マイ・ミステイク
07.Sincerity Is Scary/シンセリティ・イズ・スケアリー
08.I Like America & America Likes Me/アイ・ライク・アメリカ&アメリカ・ライクス・ミー
09.The Man Who Married A Robot / Love Theme/ザ・マン・フー・マリード・ア・ロボット / ラヴ・テーマ
10.Inside Your Mind/インサイド・ユア・マインド
11.It’s Not Living (If It’s Not With You)/イッツ・ノット・リヴィング(イフ・イッツ・ノット・ウィズ・ユー)
12.Surrounded By Heads And Bodies/サラウンデッド・バイ・ヘッズ・アンド・ボディーズ
13.Mine/マイン
14.I Could’t Be More In Love/アイ・クドゥント・ビー・モア・イン・ラヴ
15.I Always Wanna Die (Sometimes)/アイ・オールウェイズ・ワナ・ダイ(サムタイムス)
16.102/102 ※ボーナストラック

サマソニ

SUMMER SONIC 2019
8/16(金)大阪会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッせ
8/18(日)東京会場:舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)

Youtube

「Give Yourself A Try」

「The Sound」

ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
Rio Miyamoto
BELONG Mediaのライター/翻訳。18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、インターナショナルビジネスを専攻。兵庫県出身のサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。2017年には全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をインディーズレーベル、Dead Funny Recordsよりリリース。サイケデリック、ドリームポップ、ソウル、ロカビリーやカントリーなどを愛聴。好きなバンドはTemplesとTame Impala。趣味は写真撮影と映画鑑賞。
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