最終更新: 2020年12月6日

Catfish and the Bottlemen(キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン)は、イギリスの北ウェールズ出身のロック・バンド。

サマソニ2019で来日する彼らのライブがどうして必見なのか。

デビューアルバムリリース時にアメリカで彼らのライブを見たRed Appleが見どころを紹介する。

Catfish and the Bottlemenとは

Catfish and the Bottlemen

Catfish and the Bottlemen(キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン)は2007年結成されたロック・バンド。

メンバーはヴァン・マッキャン(Vo./Gt.)、ジョニー・ボンド(Gt.)、ベンジー・ブレイクウェイ(Ba.)、ボブ・ホール(Dr.)による4人組。

彼らはデビュー前にシングルを4枚出しているのだが、 イギリスの国民的ラジオ局であるZane Lowe & BBC Radio 1でピックアップされた。

“世界で最もホットなレコード”に全4曲が選ばれ、さらにはNMEなどの大手音楽メディアより高い評価を受け、彼らの名が広まった。

そして待望のデビューアルバム『The Balcony』をユニバーサルミュージックの傘下レーベルであるIsland Recordsより2014年にリリース。

プロデューサーはアークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys)やカサビアン(Kasabian)を手掛けたジム・アビスが担当。

バンドの熱量がそのまま音に表現されておりとてもオススメのアルバムだ。

2016年にセカンドアルバム『The Ride』をリリース。そして2019年にサードアルバムとなる『The Balance』を発売した。

セカンドでは、デイヴ・サーディというオアシス(Oasis)を手掛けた経験のある敏腕プロデューサーということで、彼らの期待値がどれほど高いか分かるだろう。

ここまで発売されたアルバムのジャケットは全てモノクロ。そして全身真っ黒に身を包んだファッションでロックへのこだわりを感じることができる。

「Fallout」の歌詞

フロントマンのヴァンは”試験管ベイビー”として生まれた。

というのも、ヴァンの母親が交通事故で子供が産めない体になってしまい、体外受精治療を受けることに。

それに加えて金銭的な問題などもあり、両親が必死にお金を貯めて治療を行い、3度目の治療でようやくヴァンが生まれた。

その経験もあり、彼は早く契約を決めてお金を貯め、両親へ恩返しをしようとしていたという。その経験が彼の歌詞に表現されている。

ファーストアルバムに収録されている「Fallout」という楽曲では“You see I was a test tube baby, that’s why nobody gets me” (俺は試験管ベイビーとして生まれた。だから誰も理解してくれないんだ。)という歌詞がとても印象的だ。

サマソニの見どころ

ファーストアルバムが出た当時に彼らのアメリカツアーを観に行ったことがあるのだが、ライブがとにかく素晴らしかったのを覚えている。

ライブ前にメンバーと少し話をさせてもらったのだが、まず人柄がとても良い。ファンへの対応時はとても穏やかで気さくだった。

狭いライブハウスだったのだが、その小さなステージに上がった瞬間に一瞬でオーラが溢れ出た様がとても印象的だった。

そして1番の見所はやはりステージングだろう。

他のメンバーが少し抑えめな分、ヴァンは激しいアクションで歌い方や動きの一つ一つにフロントマンとしての才気がほとばしっていた。

ライブを観に行くと、CDの音源がいくら良くてもライブでがっかりするケースも少なくない。

しかし彼らはライブが本当に熱く、小さいライブハウスながらにすごく満足感のあるものだった。

過去にはイギリスのレディング・アンド・リーズやグラストンベリーなどの世界的なフェス出演のある彼らだけに今年のサマソニも楽しみだ。

サマソニ出演後はアメリカツアーを決行し、その後は地元UKでのライブが決まっている多忙な彼ら。

日本の暑さに負けないぐらいの熱いライブを見せてくれること間違いないだろう。

是非ともキャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンのライブをチェックして欲しい!

リリース

ザ・バランス
ザ・バランス

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キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン キャットフィッシュ&ザ・ボトルメン
ユニバーサル ミュージック (2019-04-26)
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収録曲:
1.ロングショット / Longshot ★1stシングル
2.フラクチュエイト / Fluctuate
3.2オール / 2all ★2ndシングル
4.カンヴァセーション / Conversation
5.サイドトラック / Sidetrack
6.アンコール / Encore
7.ベーシカリー / Basically
8.インターミッション / Intermission
9.ミッション / Mission
10.コインサイド / Coincide
11.オーヴァーラップ / Overlap

The Ride
The Ride

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Catfish & the Bottlemen
Imports (2016-06-03)
売り上げランキング: 87,126

収録曲:
1.7
2.Twice
3.Soundcheck
4.Postpone
5.Anything
6.Glasgow
7.Oxygen
8.Emily
9.Red
10.Heathrow
11.Outside

来日

SUMMER SONIC 2019
8/17(土)東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
8/16(金)大阪会場:舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)

プロフィール

“北ウェールズ、ランディドゥノー出身のヴァン・マッキャン(Vo,G)、ビリー・ビビー(G *すでに脱退し、現在はボンディがサポートを務める)、ベンジー・ブレイクウェイ(B)、ボブ・ホール(Dr)で結成した4人組ロック・バンド。アルバム・リリース前からシングル曲「Fallout」含む4曲が英国民的ラジオ局BBCのゼイン・ロウによる「世界で最もホットなレコード」獲得し、NMEを始め名立たる音楽メディアから高評価を受けている。
ディープ・ヴァリー、マイケル・キワヌカ、ベン・ハワードなど話題のアーティストを発掘してきた注目レーベル<Communion Records / Island>と契約しデビュー・アルバム『ザ・バルコニー』を10/15にリリース。翌年1月には初の来日公演も決定。
4月からは「Kathleen」が“rockin’star★”のCMソングに抜擢されOAスタート。”

引用元:Catfish and the Bottlemenプロフィール(Hostess)

Youtube

Catfish and the Bottlemen – Long Shot

Catfish and the Bottlemen – Fallout

ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
Rio Miyamoto
BELONG Mediaのライター/翻訳。18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、インターナショナルビジネスを専攻。兵庫県出身のサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。2017年には全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をインディーズレーベル、Dead Funny Recordsよりリリース。サイケデリック、ドリームポップ、ソウル、ロカビリーやカントリーなどを愛聴。好きなバンドはTemplesとTame Impala。趣味は写真撮影と映画鑑賞。
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