最終更新: 2025年2月2日
音楽業界の構造が大きく変化する中、“プロインディー”という新しい選択肢が注目を集めている。
“プロインディー”とは、大手レーベルに所属せず、自主レーベルで活動するプロの音楽アーティストを指す筆者の造語だ。
今回は、元メジャーレーベルの新人発掘担当者・まりりんに、メジャーレーベルへの道筋と、デビューに必要な要素について詳しく聞かせてもらった。
DaisyBarでのアルバイトを経て音楽業界に入り、大手レコード会社の新人発掘部門で豊富な経験を積んだまりりんだからこそ語れる、貴重な情報をお届けする。
また、今回はまりりんから聞いた話をもとに、筆者がこれまでに何度もインタビューしてきたGLIM SPANKYを事例に挙げ、メジャーデビューに必要な要素を紹介していく。
テキスト:Tomohiro Yabe、まりりん 使用ツール:Gemini、genspark 編集:Tomohiro Yabe
インディーバンドからの質問

前回の“デモテープの重要性”、前々回の“メジャーレーベルに合うバンド、合わないバンドとは?”を受けて、このコラムを月額サブスクで購入してもらっているバンドからいくつか質問があった。
“バンドはどういう過程でメジャーレーベルに加入するのでしょうか?”
“メジャーレーベルでデビューするために、バンド側が用意しておく情報材料(レーベルの発掘担当者にデビュー可否を判断してもらうための情報)として、どのようなものがありますか?(例: EP(最低⚫︎枚以上)、アルバム(⚫︎枚以上)、MV、アーティスト写真、オーディション優勝経験…等)”
その中から今回は、上記の2つ、メジャーレーベルへの加入プロセスと、デビューに必要な情報・素材について、メジャーデビューをしているGLIM SPANKYを詳しく解説していく。
GLIM SPANKYとは

GLIM SPANKYは、松尾レミ(Vo./Gt.)と亀本寛貴(Gt.)からなる男女2人組である。
2007年に結成し、メジャーデビュー前から培ってきた実力と、楽曲のクオリティの高さが評価され、2014年にメジャーデビューした。
彼らの特徴は、世界に通用する日本発のロックという明確なビジョンと、生々しさや空気感を大切にする音楽表現にある。
ブルースやロックを基調とした骨太なサウンドと、松尾レミのハスキーなボーカル、亀本寛貴の卓越したギターテクニックが合わさり、聴く人の心を強く惹きつけるのだ。
特に、松尾レミのハスキーで力強い歌声は、聴く人の心を強く惹きつけており、同世代だけでなく、NHKの番組“The Covers”の常連で、リリー・フランキーのような彼らよりも年上の世代にも響いている。
亀本もそれに負けてはおらず、桑田佳祐「なぎさホテル」のMVに亀本が出演しており、二人ともベテランからも認められる確固たる実力を兼ね備えている。
また、映画やドラマの主題歌も数多く担当しており、映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌「怒りをくれよ」や、ドラマ『警視庁・捜査一課長』の主題歌「Looking For The Magic」など枚挙にいとまがない。
音楽性、ファッション、ライブパフォーマンス、楽曲のクオリティ、そしてテレビ出演など、様々な要素が組み合わさってメジャーデビューを成功させたと言える。
現在、GLIM SPANKYは昨年末にメジャーデビュー10周年記念ベストアルバム『All the Greatest Dudes』をリリースしており、これからそのツアーを行う予定だ。
では実際にバンドがメジャーレーベルと契約を結ぶまでの入口と、そのために必要な準備とはどのようなものなのか?
まりりんの経験を基に、それら秘訣について教えてもらう。
そして、秘訣を教えてもらった内容をもとに、GLIM SPANKYを事例に挙げ、メジャーデビューに必要な要素の3つを取り上げている。
今回の内容で新たにGLIM SPANKYからコメントやインタビューを取っている訳ではなく、BELONG Medieで以前、インタビューした内容から引用している。
また、まりりんはGLIM SPANKYを以前に担当していたわけではないので、上記の2点について理解していただきたい。
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サブスクは今なら3日間の無料お試し付き。この機会にぜひ続きを読んで、もっと深く“プロインディー”の世界について知ってほしい。
この企画を始めて一ヶ月経ったが、記事単体と月額のサブスクを併せて、12回購入されているので、ぜひとも参考にしてほしい。
メジャーレーベルに入る方法や必要な準備について、実際に体験した人から話を聞ける機会はほとんどない。
また、一ヶ月500円の月額サブスクリプションに入ってくれた方については、メジャーレーベルもしくは音楽業界で気になることがあれば、今回のように記事内で回答させてもらう。
この機会に加入していただき、知られざる音楽ビジネスの裏側について知っていただきたい。
それでは本題に入っていこう。
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