メンバーの音楽的ルーツ

各々が語る音楽遍歴

-まりりん:では、メコンとしてのルーツになっている音楽と、メンバーそれぞれのルーツになっている音楽について教えていただけますか。
鶴岡:はい。まず僕個人のルーツからお話ししますと、The Beatles、スピッツ、BUMP OF CHICKEN、椿屋四重奏、そして例のレッチリです。これらが音楽的な基盤になっていると思います。ルーツという表現が適切かわかりませんが、自分の音楽の土台という意味では、それらのアーティストです。高校、大学くらいでジョン・メイヤーを好きになりました。あとは、自分たちの音源制作に関係があるところで言うと、吉田拓郎、中村一義、はっぴいえんど、細野晴臣、大滝詠一、くるりもそうですし、キリンジもすごく好きです。あとは、Big Thiefですね。

内山:僕のルーツですが、僕もBUMP OF CHICKENやThe Beatlesは聴いてましたね。中学生の頃はくるり、星野源、Radioheadなどを聴いていて、高校生の時はペトロールズやcero、キリンジ、はっぴいえんど、シュガーベイブ、sanabagunとかですかね。大学では先ほど話に出たサークルとは別にブラックミュージック系のサークルにも入っていました。高校生くらいからブルース、R&B、ファンク、ジャズ、HipHopなどを聴いており、メコンへの直接的な影響は感じづらいですが、ジェフ・ベックやエリック・クラプトン、ロイ・ハーグローヴやマイケル・ジャクソンなども好きです。

筒井:私は中学生の時にASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)がすごく好きで、そこから音楽にのめり込みました。アジカンの後藤さんがブログなどでRadiohead、Weezer、ナンバーガールなど、オルタナティブなバンドやインディー系のバンドをよく紹介していて、そこからそういった音楽を聴くようになったのが、自分のルーツとしてあるかもしれません。鶴岡とはバンドを組むまで頻繁にやり取りしていたわけではなかったのですが、ある時突然、彼から「田中ヤコブが好きそう」とMVのリンクが送られてきたんです。それで聴いてみたらすごく良くてハマりました。鶴岡のサウンドクラウドの曲を聴いていた時にも、田中ヤコブさんに通じるものを感じて、それで彼と一緒にやりたいと思ったというのもあります。あと最近のドラムの音で言うと、林立夫。細野晴臣の音源などで叩いているドラマーの方ですが、その方のドラムが最近すごく好きで、そちらに寄せたいという気持ちはあります。

吉岡:中高時代は本当に例のごとくレッチリが大好きでした。Jamiroquaiも僕の音楽の根幹にあると思います。東京事変もすごく好きでした。中学生くらいでベースを始めたので、ベースがかっこいいバンドや曲が基本的に好きで、いわゆるベースキッズが好きそうな曲を好んで聴いていました。逆にスピッツのような邦楽ロック系は、ベースがあまり目立たないと感じて面白くないと思い、あまり聴いていませんでした。でも、年齢とともにそういった落ち着いた曲の良さもわかるようになってきました。内山も話していましたが、ブラックミュージック系のサークルに入っていた影響で、ソウル、ファンク、R&Bなども聴きます。ドラマーではネイト・スミスがすごく好きです。あと、直接的なルーツとは違うかもしれませんが、サカナクションもすごく好きです。Rage Against the Machineとかも。メコンっぽい曲はあまり聴いてこなかったかもしれません。バンドを始めてからは意識的に聴くようになりました。

2nd EP『グライダー』とレーベルの関係


-まりりん:それでは作品の話に移りたいと思います。作品としては今作が2作目になりますね。『グライダー』が1枚目で。今回の作品リリースのタイミングで自主レーベルを設立されたのですか。
鶴岡:いえ、自主レーベルというわけではありません。筒井の夫であるksnさん(バンド・Townのメンバー)が“けのびレーベル”というレーベルを立ち上げられたんです。彼は以前から自身のバンド活動と並行して、周りのバンドをサポートするような活動もしたいと考えていたそうです。そのタイミングでメコンも活動していたので、よかったら一緒にやらないか、というお話をいただいて。今回このタイミングでリリースさせていただくことになった、という感じです。
筒井:ちなみに、そのレーベルからリリースしているのは『グライダー』のCDだけで、所属という形ではありません。一方『夏休み / 異星人』は完全に自分たちで、レーベルなどは通さずに配信でリリースしています。
内山:『グライダー』も配信は自分たちでやって、CD化とその販売だけをレーベルにお願いした形です。

“けのびレーベル”との出会い

-まりりん:なるほど。『グライダー』は前作になりますが、配信はご自身たちで行い、CDの制作・販売はレーベルにお願いするという形を取られていますね。最初の作品でそのような選択をされたのは、どのような考えがあったのでしょうか。
筒井:そうですね…そんなに大きな決断という感じではなかったんです。ksnさんの方から「もしCDを出していないのであれば、これから立ち上げるレーベルから出させてもらえないか」と相談を受けたのがきっかけです。それなら、良い機会だと思いお願いすることにしました。音源の配信自体は自分たちでも調べればできますし、CD制作もやろうと思えばできたかもしれませんが、分からない部分も多かったので、その辺りも含めてサポートしていただけるというのは大きかったです。それに、夫ということもあり、以前から私たちの活動を応援してくれていたので、ぜひお願いしようという流れでした。

CDリリースを決めた理由

-まりりん:「CDを出していないなら、うちのレーベルでどうですか」というお話があって、『グライダー』のCDを制作することになったのですね。もともと『グライダー』のフィジカル盤を作りたいというお考えはあったのですか。
鶴岡:はい、CDを作りたいという話はメンバー内でも出ていました。ただ、いつ作ろうかというタイミングまでは決めていませんでした。今回シングルをリリースするタイミングだったことと、今年に入ってから良いライブに呼んでいただける機会が増えてきたので、そこで何か形にできたらいいねという目標があり、それに間に合わせるような形で進めたのが実情です。

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