最終更新: 2026年4月26日
『Love and Fortune』の制作
バンドだけで作り上げた空間
-滝田:今回のアルバム制作で、新たなゲストとしてSophie Ozard、Timothy Harvey、Ellie Masonが参加しました。彼らとどのような形で制作を進めたのか、印象的なエピソードがあれば教えてください。
ステラ:何より特別だったのは、バンドだけで作り上げたということね。バンドでレコードを作って、私のバンドで演奏しているジュリアがエンジニアリングも担当してくれた。まるで大人のいないところで遊んでいる子供たちみたいで、何の邪魔もなく、作りたいものを純粋に作れたの。それが本当に印象に残っているし、特別な経験だった。
親密な音響と信頼関係
-滝田:アルバムを聴いた印象としては、とても親密な音響と芳醇なハーモニーを持つ作品だと感じました。細かな取り決めをしなくても自然にそうなったというのは、少し意外でした。
ステラ:自分たちだけの空間だったからこそ、自分の一番素の部分をさらけ出すことができたし、それが許される信頼関係があったのよ。そういう環境に恵まれていたことが大きかったと思う。
テーマと制作環境の一致
-滝田:アルバムの内省的でパーソナルなテーマとも、ぴったり合致した制作環境だったわけですね。
ステラ:まさにそう。曲はすでに書いてあったんだけど、ジュリアのもとに持っていった時に、必要以上のものにしようとしない、そのままにしてくれるという信頼があったから、自然な形で進められたわ。
聴いてほしい人へ

冬に一人で、ヘッドフォンをつけて
-滝田:では最後の質問です。『Love and Fortune』を、どんな人に、あるいはどんなシチュエーションで聴いてほしいですか?
ステラ:いい質問ね。私の中では、冬のアルバムというイメージがあるの。ヘッドフォンをつけて一人で散歩しながら聴くような、静けさの中で向き合うような作品。友達と車で“わーい”みたいに盛り上がって聴くのとは真逆で、もっとパーソナルで親密な聴き方が似合うと思う。今回のアルバムのテーマが友情の終わりということもあって、同じことで悲しんだり苦しんでいる人たちにとって、出口ではないけれど、道しるべのようになってくれたら嬉しい。
ステラ・ドネリー アルバムリリース
アルバム『Love and Fortune』

発売日: 発売中
収録曲目:
1. Standing Ovation
2. Being Nice
3. Feel It Change
4. Baths
5. Year of Trouble
6. Please Everyone
7. W.A.L.K
8. Friend
9. Ghosts
10. Love and Fortune
11. Laying Low
12. Fog Light*
13. White Rd*
*日本盤ボーナス・トラック
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ライター:滝田優樹

1991年生まれ、北海道苫小牧市出身のフリーライター。TEAM NACSと同じ大学を卒業した後、音楽の専門学校へ入学しライターコースを専攻。
そこで3冊もの音楽フリーペーパーを制作し、アーティストへのインタビューから編集までを行う。
その経歴を活かしてフリーペーパーとWeb媒体を持つクロス音楽メディア会社に就職、そこではレビュー記事執筆と編集、営業を経験。
退職後は某大型レコードショップ店員へと転職して、自社媒体でのディスクレビュー記事も執筆する。
それをきっかけにフリーランスの音楽ライターとしての活動を開始。現在は、地元苫小牧での野外音楽フェス開催を夢みるサラリーマン兼音楽ライター。
猫と映画鑑賞、読書を好む。小松菜奈とカレー&ビリヤニ探訪はライフスタイル。
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Twitter:@takita_funky










