最終更新: 2026年4月2日

10年の休止を経て戻ってきた、ジャカルタのエレクトロニック・バンド、Strange Fruitが、2026年4月3日にEP『Drips』をリリースする。

アシッド・ハウスを軸に、アンビエント、シューゲイズ、レイヴのエネルギーを横断する全9曲は、Tom Furse(The Horrors)、Jonathan Kusuma、Hardway Brosという個性あるリミキサー陣も迎え、バンドの新たな創造期の幕開けを告げる作品となっている。

また、本作はBELONG Media, A-indie🌈のDiscordコミュニティで先行試聴を行った。メンバーから届いたコメントは記事の最後で紹介している。

Strange Fruitとは


Strange Fruitは2012年にジャカルタで結成されたエレクトロニック・バンドである。バルディ・カルヴィアンカ(Vo., Syn.)、イルザ・アリアディアズ(Syn.)、ジョン・タンプボロン(Gt.)、ナビル・ファヴィアン(Ba.)、ディノ・クリスティアント(Dr.)の5名から構成される。

シューゲイズの質感とスローテンポのエレクトロニカを組み合わせ、ドリーミーなサウンドスケープと揺るぎないダンス・リズムが漂う音世界を描いてきた。

2015年にリーズ・レコーズより5曲入りカセットEP『The Dolphin Leap』をリリース。リード曲は翌2016年にDemajorsのコンピレーション『Fairytales of Megabiodiversity』に収録され、同EPは2020年にLamunai Recordsより再発されている。

その後10年にわたる休止期間を経て、ジャカルタのレーベル Gentle Tuesday Recordings より2026年に復活を果たした。

『Drips』


本作『Drips』は、アシッド・ハウスを大きな軸に、多様なジャンルを横断するEPだ。

シューゲイズの質感がクラウトロック・ディスコのグルーヴへと溶け込み、90年代UKハウスを想起させるベースラインが脈動する、マシン主導のエレクトロニック・ポップへの移行を示している。

The Jesus and Mary Chain、デヴィッド・ボウイ、ブライアン・イーノ、Broadcast、Stereolabといった幅広い影響が感じられる。

バルディ・カルヴィアンカ(Vo., Syn.)は「ギターでは見つけられない奇妙なサウンドを追い求めた」と語り、パンデミックを経た時期に生まれた作品だと説明。イルザ・アリアディアズ(Syn.)は現在のサウンドを「エレクトリックでありながら無重力」と表現している。

本作のプロデュースにはベルナルドゥス・フリッツが参加。シーケンスされたドラムマシンとアナログドラム、簡潔なベースラインを組み合わせ、エレクトロニックとロックが交差するStrange Fruitの新たなサウンド像を形成している。

Tom Furse Remixについて


本作収録の「Monopolar (Tom Furse Remix)」は、The Horrorsのメンバーであり、デザイナーとしても活動するトム・ファース(Tom Furse)によるリミックスだ。

オリジナルのテンポを保ちながら、エレクトロニクスをよりノイジーで荒々しい方向へと押し出し、ドリーミーなシンセのタッチはそのまま残しつつ、あえてクライマックスを解放しないという意図的な緊張感を持つバージョンとなっている。

トム・ファースはロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションで学んだのち、2005年にThe Horrorsのメンバーとしてキャリアをスタート。バンドでは5枚のアルバムを制作し、うち3作がUKアルバムチャートのトップ6に入った実績を持つ。作曲家、リミキサー、レコード・プロデューサーとしても活動しており、ビジュアルアートの背景も持つアーティストです。

Discordコミュニティでの先行試聴


BELONG Media, A-indie🌈が運営するDiscordコミュニティでは、信頼できるメンバーのみに限定した先行試聴を実施しています。

Discordという制限されたコミュニティの特性を活かし、公開リスクを最小限に抑えながら参加者との密接な関係を築いています。

コミュニティのメンバーから、下記のようなコメントが届きました。

様々なジャンルが見事に融合した素晴らしい作品。
I thought it was a cool mixture of genres.

音楽とプロダクションのクオリティが最高です!
Love the music and production is superb!

80年代のクラシックなサウンド、例えばヒューマン・リーグやデペッシュ・モードの作品を思わせる部分もあれば、クラシックなシューゲイザーバンドを彷彿とさせる部分もあり、本当に楽しめました。両者が見事に調和していて、とてもバランスの取れた作品だと思います!
It reminded me of classics from the 80s, such as the work of The Human League or Depeche Mode, and also of the classic shoegaze bands. I truly enjoyed it and thought both things worked well paired with each other!

ぜひあなたも本作を聴きながら、このバンドが10年の沈黙の末に辿り着いたサウンドを体感してみてほしい。

リリース詳細

EP『Drips』


リリース日:2026年4月3日
レーベル:Gentle Tuesday Recordings
フォーマット:デジタル(配信)
収録曲:
1. Pouvoi Moteur
2. Iridescent
3. Monopolar
4. Drips
5. Iridescent (Jonathan Kusuma Hypnodubmix)
6. Monopolar (Tom Furse Remix)
7. Monopolar (Hardway Bros Remix)
8. Monopolar (Hardway Bros Live At The SSL Vocal Dub)
9. Monopolar (Hardway Bros Live At The SSL Dub)
Bandcampで聴く