最終更新: 2020年4月24日

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Galileo Galilei – クライマー(yabori)
アニメ“ハイキュー!!”のエンディングテーマにもなっているGalileo Galileiの新曲「クライマー」のMVが公開された。以前から音源は公開されており、かっこいい曲だなと思っていた矢先、同曲のMVが公開された。初期衝動のままギターをかき鳴らす姿が想像以上にかっこいい。以前に公開されていたThe 1975「Chocolate」の日本語カバーで類まれなる才能は感じていたが、今回は王道のギターロックであるがとてもポップな仕上がりとなっている。こういうバンドがアニメのエンディングとして多くの人に届くというのは希望がある話だと思う。同曲が収録された1月発売のフルアルバム『Sea and The Darkness』も期待できそう。

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jennylee – never(Chappy)
年間ベスト選びに悩みながらも期待を膨らまして密かに待っていたアルバム、WarpaintのベースJenny Lee Lindbergが”jennylee”としてのソロアルバム『right on!』を12/11にリリースした。私自身女子ロックが大好物でWarpaintも大好きなバンドでもあるので、彼女のソロは見逃さずにはいられない。Warpaintらしさとはまた変化した彼女ならではのアレンジの効いたドリーミーでいてロックが詰まった最高に格好いい出来栄えです。アルバムにはWarpaintのドラマーStella Mozgawaも参加しているそうでWarpaint好きには勿論のこと、ポストロック系が好きな方にも聞き応えある内容ではないでしょうか。中でも公開されたMVの「never」は自身で監督もつとめるなど、彼女の弾くベースとハスキーボイスがより際立って放たれていて溜息が何度も出てしまうほど。

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Katy B×Four Tet×Floating Points – Calm Down(木ノ下トモ)
ロンドン出身の歌姫Katy Bと、CHVRCHESやThe xxなどのリミックスを手掛けたFour Tet、作曲家/プロデューサー/DJとして活躍するFloating Pointsのコラボレーション「Calm Down」が公開されました。この曲は、Katy Bが数々のプロデューサーやアーティストとチームを組んで新曲を作っていく、“Honey”という新しいプロジェクトの最初の曲として公開されています。体を揺らしたくなるかっこいい電子音。そこに彼女の艶やかな歌がのり、踊りたくなるけど聴き惚れてしまう1曲に。派手過ぎない音が歌声を良く響かせて、ただのダンス・ミュージック以上の味わいを感じさせます。まだ全貌が明らかにされていない“Honey”。そちらも気になるところです。

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möscow çlub – CELINE (まりりん)
12月も中頃になり世界中がクリスマスムード。クリスマスソングではないけれど、そんな今にぴったりの曲を見つけた。冷たいようでキラキラしていて。夜景やイルミネーションというより、雪に反射する朝日みたいなまぶしさ。コートのポケットに手をつっこんで2人で白い息を吐いて出かけるようなイメージ。彼らはmöscow çlub(モスクワクラブ)。東京の4人組インディーバンドで、9月に約2年ぶりとなるニューアルバムと7インチを発売した。Alpaca Sportsからアマンダ・アッカーマン、You’ll Never Get To Heavenのアリス・ハンセン、Wallflowerのナカジマエリなど国内外の女性シンガーをフューチャーした作品になっている。ジャケットのイラストもおしゃれだし、こんな7インチをプレゼントにしたら喜ばれそう。

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YEN TOWN BAND – アイノネ(桃井 かおる子)
あなたは覚えているだろうか?20年前、岩井 俊二監督が世に放った『スワロウテイル』という映画を。そしてこの映画から生まれ、Charaという一人のボーカリストが一気にスターダムに伸し上がるきっかけとなったYEN TOWN BANDという存在を。あれから20年、彼らが遂に再始動する時が来た。「なぜこのタイミング?」と思う人も多くいると思われるが、このプロジェクトのリーダーである人気プロデューサー・小林 武は「この時代だからこそ再始動する必要があると思った。」と、その理由を明かした。この一言から、YEN TOWN BANDを映画公開時のかつてとは違い、今この時代にフィットしたバンドとして機能させようとする意図が伝わってくる。今回リリースされた「アイノネ」を購入した人は既にお気づきだと思うが、同シングルに収録されているカップリング曲の内容はかなり政治的なものになっている(放送コードぎりぎり?むしろヤバイ?)。しかもジャケットに使われている写真に写るのは、シリアの街の風景やそこにいる子供達。外からも中からも、小林氏の意図が直に伝わってくる。YEN TOWN BANDの今後目指すあり方が正しいかどうかという判断は個々に違ってくると思うが、それ以上に問題なのがこのMVである。ここ数年で実写の表現方法に限界を感じているらしい岩井 俊二監督が、『スワロウテイル』のダイジェスト版のようなものをアニメにしているのがこの映像なのだが、なんとわずか1分半少々しか公開されていないのである。風の噂で聞いた話し、シングルのリリースまでに映像が完成しなかったんだとか。偉大なバンドの再出発だというのに、こんなに中途半端なスタートでいいのだろうか?この話しが本当なら、わざわざあの映画のダイジェストアニメを作る必要があったのかとう問題すら出て来てしまうのではないだろうか?YEN TOWN BANDの復活に興奮冷めやらぬそこのあなた、これでいいと本当に思っていますか?こんな再スタートをされてしまっては、正直先が思いやられてしまう。こんなバンド、他にいないのに・・・。