最終更新: 2024年3月24日
アメリカ・シアトル出身のLa Luz(ラ・ルース)は、サーフ・ロックの爽快さとサイケデリックの幻想性を融合させた、ユニークな音楽性を持ったバンドである。
La Luzのボーカリストであるシャナ・クリーヴランドは出産と乳がんを乗り越え、2023年5月24日に5枚目の新作アルバム『News of the Universe』をリリースする。
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目次
La Luzについて
バンドの詳細
La Luz(ラ・ルース)はシアトル出身のサーフ・ロックバンドだ。
2012年に、シャナ・クリーヴランド(Vo./Gt.)、マリアン・リ・ピノ(Dr.)、アリス・サンダール(Key.)、アビー・ブラックウェル(Ba.)の4人組で結成された。バンドの名前は“光”を意味するスペイン語からきている。
彼女たちはサーフ・ロックの重鎮リンク・レイやディック・デールなどから影響を受けた独特の“サーフ・ノワール”スタイルで注目を集めている。
複雑なボーカルlハーモニーとサイケデリックなギター・サウンドが特徴的で、クリーブランドは、彼女の最も大きな影響を受けたギターとして、日本人ギタリストの寺内タケシを挙げている。
2. これまでのアルバムリリース
- 2013年 『It’s Alive』(1stアルバム)
- 2015年 『Weirdo Shrine』(2ndアルバム)
- 2018年 『Floating Features』(3rdアルバム)
- 2021年 『Live from the Black Hole』(ライブアルバム)
- 2021年 『La Luz』(4thアルバム)
- 2024年 『News of the Universe』(5thアルバム)
La Luzの評価
英国の名門紙ガーディアンや権威あるピッチフォーク、ニューヨークタイムズなどから高い評価を受けている。
サイケデリックでヴィンテージな香りを持ちながらも、モダンでフレッシュなサウンドが魅力である。
『News of the Universe』について
アルバムの詳細
La Luz(ラ・ルース)の新作『News of the Universe』は、2024年5月24日にサブ・ポップ・レコードからリリースされる。
サイケデリックで美しいダークなサウンドを特徴とするこのアルバムは、リーダーのシャナ・クリーヴランドがわずか2年前に出産した後、乳がんと診断されたことをきっかけに制作された。
彼女たちはSF作家オクタヴィア・E・バトラーの信条を採用し、形而上詩(※主に17世紀のイギリスの詩人たちが書いた特殊なスタイルの詩のこと)のコレクションからアルバムタイトルを取り、逆境に立ち向かったことにより、このアルバムは誕生した。
アルバム制作の経緯
クリーヴランドは乳がん診断後のショックで、意識的に周りの自然の循環に注目するようになり、生と死を受け入れる心の準備ができたそうだ。
“地球が滅ぼされる前の最後の懺悔のようなアルバム”とクリーヴランドは言っている。
プロデューサーや共同制作者
このアルバムは、マリアム・クドゥス(Spacemoth)というプロデューサーと共に制作された。
全ての環境が女性だけで制作されていたため、クリーヴランドは困難な場所に踏み込み、女性が社会的に抑制されることが多い困難な感情を表現することができた。
“そのようなつながりと安心感をすぐに持つことができたので、私たちはそれをさらに押し進めることができました”と彼女は言っている。
“私たちはセッションの最初の半分を誰かのエゴを傷つけないように注意しながら過ごすことはありませんでした”。
マリアム・クドゥスはサウンド作りにも深く関わり、後に正式メンバーとしてキーボーディストを務めることになる。
一方、ベーシストのレナ・サイモンとキーボーディストのアリス・サンダールがこのアルバムを最後にバンドを離れている。
News of the Universe リリース詳細
発売日: 2024年5月24日
収録曲:
1. Reaching Up to the Sun
2. Strange World
3. Dandelions
4. Poppies
5. Good Luck With Your Secret
6. Always in Love
7. Close Your Eyes
8. I’ll Go With You
9. Blue Moth Cloud Shadow
10. News of the Universe
11. Moon in Reverse
12. Blue Jay
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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ライター:Tomohiro Yabe(yabori)
BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻
これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。
過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。
それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。
現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。
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Twitter:@boriboriyabori