最終更新: 2022年6月5日
スタークローラー(Starcrawler)はロサンゼルス出身の10代4人組によるパンクロックバンドである。
初の来日ツアーを行えば先行販売分がソールドアウトし、Foo Fightersのデイブ・グロールは絶賛を惜しまない。
スタークローラーはどうしてこんなにも注目されるのか。時代錯誤ではない、その魅力に迫る。
アーティスト:アロウ・デ・ワイルド(Vo.)、ヘンリー・キャッシュ(Gt.)、ティム・フランコ(Ba.)、オースティン・スミス(Dr.) インタビュアー:桃井 かおる子、yabori 写真:Autumn de Wilde
目次
スタークローラーとは
-こんにちは。スタークローラー(Starcrawler)のみなさん元気ですか?
ヘンリー・キャッシュ:元気だよ!全員ここにいる。ハーイ!
-では、今日はよろしくお願いします。アロウとヘンリーは同級生で、お二人を中心にバンドが結成されたとのことですが、どのようにして皆さんが出会いバンドを結成されたのかを詳しく教えてください。
オースティン・スミス:最初はアロウと俺の二人でしばらく音楽を作ったり演奏したりしていたんだ。で、そこから2、3ヶ月後に学校でアロウとヘンリーが出会って、一緒にジャムを始めた。で、ティムがそこに加わって今のバンドになったんだ。
スタークローラーの意味
-スタークローラーというバンド名には、どのような意味が込められているのでしょうか。
オースティン:ライブの前にバンド名を決めないといけなくなって、自分たちが好きな言葉を出し合って、その2つ(“Star”と“crawler”)をくっつけたんだ。それだけだよ。
-アロウはカトリックの女子校に通っていて、オジー・オズボーンに影響を受けたとのことですが、どうしてそのような環境で彼の音楽に魅了されたのでしょうか。
アロウ・デ・ワイルド:中学校がカトリックだったの。でも、オジーのことは学校で知ったわけじゃないのよね。学校だけが私の生活ではなかったし、オジーはただ、全てがクールだと思ったの。
-特に何がクールだと思いましたか?
アロウ:うーん・・・。それはわからないわ。とにかくクールなの(笑)。
アロウのキャラクター
-アロウはザ・ランナウェイズがきっかけで自身のキャラクターを作り出したとの事ですが、どのようにして自身のキャラクターを形成していったのでしょうか。またそのキャラクターは自分でどのようなものだと分析していますか?
アロウ:自分では自分のことはわからない。ちょっと考えさせて。やっぱり難しいわね(笑)。
-じゃあ、他のメンバーから見た彼女はどんなキャラクター?
オースティン:クレイジーだね(笑)。
アロウ:クレイジー、セクシー、クール(笑)。
ヘンリー:それだな(笑)。
アロウ:私、あまり自分のことは分析しないの。クールだとは思うわ(笑)。
ヘンリー:実際は落ち着いているよ。俺はうるさくって落ち着きがない(笑)。
ティム・フランコ:ステージでは、俺とオースティンが落ち着いていて、バンドのバランスを保っている感じ(笑)。アロウとヘンリーが盛り上げ役だね。
オースティン:そうそう。プラスが2人とマイナスが2人って感じ。ヘンリーとアロウは飛び回ってる。エナジーがすごい。俺は影でドラムに座っているだけさ(笑)。
-それまではシャイだと語っていましたが、どうしてフロントマンとしてのキャラクターを確立しようと思ったのでしょうか。
アロウ:フロントマンの方が注目されるから(笑)。見てもらえるでしょ?シャイだけど、それは好きなの。すごく楽しいわ。
-他の皆は?フロントマンになりたいとは思わない(笑)?
オースティン:俺はドラムで十分ハッピー。センターとして注目されるのが好きじゃないんだ。ドラムって、ハード&ラウドでいられるのと同時に、影に隠れられるから好きだね。
ティム:俺もフロントじゃないくていいや。楽器さえ演奏できればそれでいい。ステージでなくてもいいし。でも、ステージで演奏するのは、それはそれで楽しいよ。エンジョイしてる。
ヘンリー:俺はバンド全体が一つで、皆が同じくらいセンターだと思ってる。
Starcrawler(アルバム)について
-デビューアルバム『Starcrawler』はライアン・アダムスにプロデュースしてもらったそうですが、どうして彼にお願いしたのでしょうか。また、彼の力添えが加わったことで、今作の内容にどのような化学変化が起きたと思いますか?
オースティン:俺たちのショーがオンラインで上がって、それをライアンが見たらしいんだ。それで彼が俺たちのショーを見に来て、彼のスタジオに行くことになって、レコーディングを始めた。最初は2、3曲だったんだけど、それが自然と大きくなっていって、アルバムになったんだ。ライアンからは色々と知識を学んだよ。ソングライティングに関してもレコーディングに関しても。彼にはすごく助けてもらった。
I Love LA
-先行シングルの「I Love LA」はアルバムの中でも特にポップな曲で、皆さんがドーナツショップの店員さんに扮するMVもとても印象的でした。皆さんはロサンゼルスを拠点に活動されているようですが、ロスでの生活や街並み、そこにいる人々の暮らしぶりなどもバンドの音楽性と深く関わっているのでしょうか?
オースティン:それはあると思う。スタイルも行動も、聴いて来た音楽も、ここで生活している上で培って来たものだからね。それが何かと言葉では説明できないけど、自然と出て来て入ると思うよ。
ヘンリー:LAって、いろんなカルチャーの人たちが集まって来て、様々な人たちが生活しているんだ。だから、たくさんのことを吸収できるんだよね。それがLAのいいところだと思う。街でもあるし、ビーチもあるし、自然もあるし、何でもあるんだ。
-(上記に関して)同MVはドーナツショップの店員さんに扮したアロウが可愛らしく歌っている姿と、いつものライブの時のように激しく演奏されている姿と、バンドの二面性のようなものを楽しめる内容となっています。どちらの姿が、より本来の自分たちに近いと思いますか?そのように思う理由も教えてください。
ティム:激しく演奏している方が自分たちだと思う(笑)。
オースティン:ステージでは特にそうだし。
-最後にこのアルバムをどういう人に聴いて欲しいと思いますか?
オースティン:誰でも。
ティム:みんなに聴いてほしい。
アロウ:オジー(笑)!
ヘンリー:何を感じてもらってもいいよ。自由に楽しんでほしい。
-この先、スタークローラーをどんなバンドにしていきたいですか?また、どのような活動を展開していきたいと考えていますか?
ティム:バンドは徐々に成長してきてるから、それがそのまま続けばいいと思う。
ヘンリー:自分たちが自分たちでいれればそれでいいよ。大きなヴァンに乗って、シャンパンを飲んで、女に囲まれて・・・ってのはウソ(笑)。
アロウ:女っぽい男の子たちもそのヴァンに乗っててほしいな(笑)。
オースティン:あと、タイ料理とヘルシーな食べ物(笑)。
-最後に日本のリスナーにメッセージをお願いします!
アロウ:3月に来るから、皆楽しみにしていてね!私たちもすごく楽しみにしているわ!
スタークローラーリリースアルバム
BEAT RECORDS / ROUGH TRADE (2019-10-11)
売り上げランキング: 1,983
発売日:2019年10月11日
仕様:国内盤CD
特典:ボーナストラック追加収録 / 解説書・歌詞対訳封入
品番:RT0074CDJP
収録曲:
01. Lizzy
02. Bet My Brains
03. Home Alone
04. No More Pennies
05. You Dig Yours
06. Toy Teenager
07. Hollywood Ending
08. She Gets Around
09. I Don’t Need You
10. Rich Taste
11. Born Asleep
12. Tank Top
13. Call Me A Baby
14. Pet Sematary [Bonus Track for Japan (RT0074CDJP)]
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スタークローラー来日公演
STARCRAWLER JAPAN TOUR 2019
Support Act : TBC
OPEN 18:00 / START 19:00
・2019年12月4日(水)@東京・LIQUIDROOM
INFO:BEATINK 03-5768-1277 www.beatink.com
・2019年12月05日(木)@大阪・梅田BANANA HALL
INFO:SMASH WEST 06-6535-5569 https://smash-jpn.com
・2019年12月6日(金)@名古屋CLUB QUATTRO
INFO:名古屋クラブクアトロ 052-264-8211 www.club-quattro.com
料金: 前売¥6,000 (スタンディング・税込・ドリンク代別途)
※チケット整理番号付き
※未就学児童入場不可
スタークローラープロフィール
“ザ・クランプス、ヤー・ヤー・ヤーズ、アリス・クーパー、ニューヨーク・ドールズ を彷彿とさせる全員10代のLA発大注目の新人バンド、スタークローラー。
ミュージシャンと写真家の間に生まれた、若干18歳のカリスマ・ヴォーカリスト、アロウ・デ・ワイルドが、高校時代にギタリストのヘンリー・キャッシュと出会い、リズムセクションのオースティン・スミス(ドラム)とティム・フランコ(ベース)が加わって2015年にロサンゼルスで結成された。エルトン・ジョン、マイ・ケミカル・ロマンスのジェラルド・ウェイ、音楽マニアとして知られるイライジャ・ウッドなどが、早くから彼らのファンであることを公言するなど、数枚のシングルとその強烈で扇動的なライブ・パフォーマンスそしてアロウのカリスマ性で、瞬く間に話題が話題を呼び、アルバム発売前にも関わらず凄まじい反響を呼んでいる超新星の登場だ。
最近ではフー・ファイターズのデイヴ・グロールがキュレーターを務めた《Cal Jam》で、デイヴ・グロールが真っ先に出演依頼し、フェスティバル翌日にラジオ出演した際にも、スタークローラーを大絶賛している。”
YouTube
- Starcrawler – Bet My Brains
- Starcrawler – She Gets Around
- Starcrawler – No More Pennies
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