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最終更新: 2026年11月3日

音楽が結んだ、世界中の人との出会い

My New Band Believe 撮影:Kaoru Goto

行くとは思っていなかった場所へ行けること

-滝田優樹:少し違うアーティストの話になるのですが、こないだThe Weekndのライブを観に行ったんです。観客には日本やアジア各国、英語圏の人たちがいて、みんなが同じように熱狂していて、音楽は世界共通言語なのだと実感しました。あなたもミュージシャンとして、Black Midiや現在のバンドでの活動を通じて、同じようなことを感じたことはありますか。また、これまでで一番嬉しかったことは何ですか。

キャメロン:今言ってくれたことに近いんだけど、自分が行くとは思っていなかった場所に行けることだね。日本、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランド、モンゴル、ロシア、カナダ、メキシコ。こういったすべての場所で、音楽を演奏することを通じて人々と出会えたんだ。このバンドやアーティストが好きだという共通点だけで、全く違う場所から来た人たちが友達になれるんだと気づいた。それは本当に素晴らしいことだよ。

モンゴルの観客と、隣のナイトクラブ

-滝田優樹:思わぬところでモンゴルという言葉が出てきて驚きました。モンゴルの音楽事情や環境は想像もつかないのですが、モンゴルの観客はどうでしたか。

キャメロン:イギリスのバンドがウランバートルで演奏するというだけで、それ自体がイベントになるくらい、西洋のバンドが来ることはあまりないと思うんだ。本当にクールだった。僕らがそこにいられることをとても嬉しく思っていたし、観客の人たちも僕らがいることをとても喜んでくれていたよ。
会場がクラブのすぐ隣にあって、僕らが演奏している間、みんな隣のナイトクラブに行くんだ。同じ建物の中で、違う扉から入るだけなんだけどね。

-滝田優樹:なるほど。モンゴルでも、日本や欧米と変わらないような音楽的な環境が整っているんですね。

キャメロン:本当に心温まる話だよね。あの場所でも、僕らがやっていることと同じように、人々は音楽を楽しんでいるんだ。

一番興奮する瞬間と、大阪で完璧だった「Numerology」

My New Band Believe 撮影:Kaoru Goto

曲を完璧に演奏できたと感じる瞬間

-滝田優樹:ちなみに、ライブパフォーマンスで一番興奮する瞬間はどこですか。例えば、自分が演奏していて思わぬパフォーマンスを発揮できた瞬間や、オーディエンスのリアクションなどです。

キャメロン:良いオーディエンスの反応は、僕たちが「この曲を完璧に演奏できた」と感じる瞬間と同時に来ることが多いね。例えば「Sugar/Tzu」という曲(Black Midiの楽曲)を本当にうまく演奏できたことがあって、僕たち自身もオーディエンスと同じようにそれを感じたんだ。「ああ、初めてこの曲を完璧な形で演奏できた」という感じだね。
それから、メンバーの誰かがセットの中でかなりクレイジーなことをして、それがすごくうまくいって、絶えず驚かされて、それに反応するという瞬間もあるよ。あとは、ただリラックスして、急がずに演奏できる瞬間もそうだね。

大阪で決まった「Numerology」

-滝田優樹:今回の来日公演でそう感じた曲のタイトルは覚えていますか。

キャメロン:「Numerology」だね。大阪でとても良いバージョンを演奏できたんだ。大阪バージョンは完璧だったよ。

5対4のリフと、テンポの変化

-滝田優樹:「Numerology」のどの部分がピシッと決まったのか、具体的に言語化できますか。

キャメロン:あの曲は、全員がペンタトニックの5対4のリフを演奏するんだ。それぞれがペンタトニックスケールの違う部分を弾いている感じだね。しばらくそれを続けて、いろいろなパートに入っていくと、ハードコアパンクのセクションではテンポが20BPMくらい速くなるんだ。そして最後のコーラスでは、30BPMくらい落とさなければならない。それを全部うまくやらなきゃいけないんだよ。
そして最後の最後に、イントロと同じフレーズを、全員が正しいタイミング、正しいスピードで、速すぎないようにぴったり合わせなければならない。ステージには5人いて、みんな同じリフをかなり速く弾いていて、それぞれがペンタトニックスケールの違うポイントをランダムに選んでいるんだけど、大阪ではそれが本当にうまくいったんだ。

会場の強みを活かして演奏する

-滝田優樹:なるほど。僕も今日の取材に来る道中、「Numerology」の3曲(オリジナルとリミックス)を聴きながら来たんです。ライブでは、オーディエンスやその場の空気感によって印象が変わっていきそうな曲なのだと思っていたのですが、今のお話を聞いて腑に落ちました。

キャメロン:それと、会場の強みを活かして演奏するのも大事だと思う。大阪も東京も、会場がロックミュージックを演奏するのにとても適していたから、よりロックなセットになったんだ。でも、もし教会で演奏することになったら、アコースティックでやると思うよ。

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