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最終更新: 2026年11月3日

イギリスの名門インディーレーベル”Rough Trade(ラフ・トレード)”の設立50周年を記念して、レーベルを代表してMy New Band Believe(マイ・ニュー・バンド・ビリーヴ) とCaroline(キャロライン)の2バンドが2日間の来日公演を行った。

奇しくもどちらのバンドも直近のアルバムリリース時に私がインタビューを行ったバンドだ。こんなビッグサプライズに今回も自分がインタビューすべきだという使命感を持たざるを得なかった。

Rough Tradeといえば、The SmithsやThe Strokes、そしてBelle & Sebastianなど多くのポストパンク、オルタナ、インディー・ロックバンドを輩出し、ともに成長してきたインディーレーベルである。

そんなレーベルが50周年を記念したイベントに、日本へMy New Band BelieveとCarolineを送り出してくれたことはまだまだレーベルの未来を見据えて期待をしていること。そして日本をしっかりと理解してくれている証拠だ。

そんなRough Tradeに最大の敬意と感謝の意を表しつつ、今回はMy New Band Believeからフロントマンのキャメロン・ピクトンに直接お会いしてインタビューを行った。

前回のバンド結成やアルバム制作の話とは変わり、ラフな形でライブパフォーマンス時のことから盟友Carolineについて、そしてRough Tradeについてなど話を伺った。

前回のインタビューはこちら⏬️
中国での発熱から生まれたバンド名。元black midiのキャメロン・ピクトン率いるMy New Band Believeとは?

アーティスト:キャメロン・ピクトン(Cameron Picton) インタビュアー:滝田優樹(Yuuki Takita) 撮影:Kaoru Goto 編集・校正:BELONG Media / A-indie 取材協力:Beggars Japan

Rough Trade50周年の来日で実現した、対面でのインタビュー

My New Band Believe 撮影:Kaoru Goto

再会のあいさつと、レコードショップ巡りで買った一枚

-滝田優樹:前回のインタビューは直接お会いできず通訳の方が代役でのインタビューとなりましたが。今回はRough Trade設立50周年を記念しての来日公演があり、直接お話しできることになりました。この機会をいただけて光栄です。

キャメロン:こちらこそ、ありがとう。

-滝田優樹:インタビューの前に、少しお買い物を楽しまれていたようですね。どちらに行かれたんですか。

キャメロン:午前中は時間が空いていたから、街をぶらぶら歩いていたんだ。

-滝田優樹:何か購入されてるみたいですね。

キャメロン:レコードショップをいくつか回って、Van Morrisonのアルバム『Inarticulate Speech of the Heart』を買ったんだ。ハートと音符がデザインされたジャケットの、とてもいいアルバムなんだよ。

-滝田優樹:いいジャケットですね。全く関係のない話なんですが、私は以前、東京のレコードショップで働いていたんです。

キャメロン:へえ、それはクールだね。大阪のお店にもレコードがたくさんあるよね。

1000人の観客の前で演奏した、特別な来日公演

Carolineと共に出演した、50周年のステージ

-滝田優樹:そうですね。それでは本題に入らせていただきます。Black Midiは2019年と2022年に東京と大阪で公演を行いましたが、今回は別のバンド(My New Band Believe)で来日され、Rough Tradeの50周年を記念するイベントの一環として、親しい友人であるCarolineと共に出演されました。アーティストにとってもファンにとっても、特別な機会だったのではないかと思います。実際の体験はいかがでしたか。

キャメロン:日本に来るたびに特別な機会だと感じるけど、今回はRough Tradeの50周年という文脈があったこと、そしてCarolineと一緒に演奏できたことで、さらに特別なものになったよ。普段よりも大きな会場で演奏することもできたんだ。1000人の観客の前で演奏したんだけど、僕たちだけの単独公演だったら、そこまでの規模にはならなかったと思う。

大阪と東京、イギリスと日本。観客の違い

Caroline 撮影:Kaoru Goto

大阪の観客のほうが、少し盛り上がる

-滝田優樹:それは素晴らしいですね。大阪と東京で、観客の反応に違いはありましたか。

キャメロン:大阪の観客の方が少し盛り上がる傾向があるね。でもどちらもとても良かったし、集中して音楽に入り込んでくれていたよ。

日本にいまも残る、コンサートのマナー

-滝田優樹:日本人の視点から見ても、大阪の観客の方が盛り上がる傾向はありますね。では、イギリスと日本の観客の違いについてはいかがですか。

キャメロン:イギリスでは、音楽の最中に人が話していることがあるんだ。静かな曲を演奏している時に、後ろの方で誰かが会話しているのが聞こえて、それが迷惑に感じることもある。それから、イギリスの方が少し踊る人も多いけど、僕らの音楽もCarolineの音楽も、そこまで踊りやすい音楽ではないと思う。
来日前に、イギリスのバンドの何人かから「日本の観客はとても静かだよ」と言われていたんだけど、実際はそうではなかった。みんな頷きながら、しっかり音楽に入り込んでくれていたんだ。
違いとして感じたのは、他の場所、特にアメリカでは失われつつあるコンサートでのマナーが、日本ではまだしっかり残っているということだね。アメリカでは観客の振る舞いがかなり悪いこともあって、演奏中に気を散らせようとしてきたり、注目を集めるためだけに絶えずヤジを飛ばしてきたりする人がいるんだ。日本の観客はずっと礼儀正しく、集中して音楽を聴き込んでくれていると本当に感じるよ。そのマナーがここではまだ大切に守られているというのは、本当にありがたいことだと思う。

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